トラム訪問4都市目はクルスクだ。
地理的には最もヒリつくはずだったが、ここはTB(トラムババア/トランヴァーイバーブシカ)に2回程度、走行中に罵倒されたような気がした程度で、特に問題なかった。
ここでは最初からクルスクを走っていたT6B5、元モスクワのMTTCh、元プラハのT3SUCS が走っていた。
2024年3月31日をもって、旧型車、つまりタトラカーは全て運行を終了した。再建区間はリヴョナクという新型が走る。
前回
1日目 11/6
曇天だが、撮るしか無い。
雲天時はリノックっぽいところのストレートで撮影していたが、非Vなので省略 →クルスク旧型壊滅につき最後に公開
パン工場の回転所にいると徐々に晴れてきた。
Kursk, Tatra T6B5SU # 061 1989年製 2024年8月スクラップ
061はかつては旅客も運んでいただろうが、筆者訪問時は作業員輸送用として使っていた。工事現場の車止めのように鎮座していた。
写真は線路の再建(リコンストラクツィア)が行われている区間の入口。奥が鉄道駅やЗАО КПКの方だ。
ルスキーテクノロギー
トラムを撮っていると、工事作業員の60近いオッサンが話しかけてきた。
僕がなんと言ったか忘れたが、普段正直に「ボロいトラムが好きだ」とか「サベツキートランヴァーイ♡さぽーとください」とか言ったと思う。(2個目はないだろ)
彼はロシア人必殺技、ノンアルコール飲料の容器(今回はヨーグルトの容器)にウォッカを入れたものを内ポケットから取り出した。
それを勧めらてたので飲んだ。
読者の皆様も会社勤務中にハードアルコールを飲みたい場合、ルスキーテクノロジーを使ってはいかがだろう?
雲が飛び、素晴らしい光線で元モスクワのMTTChを撮影できた!
MTTCh? タトラじゃないの? と思う人もいるだろう。僕もそう思う。 MTTCh とは Mosgotrans (モスクワ交通) のタトラの特別な呼び方らしい。塗装も当時のままだ。
モスクワタトラに間に合わなかった人は、ぜひともクルスクがオススメである!
2024年4月から全部消えました。
ホテルに戻るためにトラムに乗ると、トラム好きの少年がそのまま年取ったみたいなお爺さんが運転士だった。
彼はながら運転でスマホを操作し、「昔は2連のタトラが走っていた」「エカテリンブルクでは今も2連のタトラがある」と言い、youtubeで2連のタトラを見せてくれた。Yekaterinburg, Tatra T3SU (2-door)
編成数を気にするオタクなのだが、見た目がスラブイケオジにそんな人がいるとはギャップ萌えである。
客の「プーチソ軍」らしきババアの一人が我々に何か話しかけた。爺さんは「こいつはトラム好きだ」などと適当に説明してくれたようで、お陰でババアからの追求はなかった。
地理的に仕方ないことだ。いくらなんでも。
路線図
筆者訪問時は4, 3, 2系統のみ運行。
4, 2系統はパン工場(フレボザヴォード)まで運行。
再建による運休、再開ニュース
В Курске раскрыли подробности реконструкции трамвайных путей до 2025 года 29-02-2024, 12:32
- 3月1日 1系統 デポ〜鉄道駅再開
- 3月4日 1系統 パン工場(Xлевозавод)まで再開
新線区間はリヴョーナクという新型トラムのみとなる。
: 2024 年 3 月 1 日再建後、路面電車1号線が開通した。トラム71-911EM Lionokの運行が始まりました。(transphoto)
: 2024年3月31日 タトラトラム車両の運行が完了しました。市電2号線と3号線は通行止めとなっております。トラム 4 号線は再建のため閉鎖されています。(transphoto)
: 9月20日から9月29日まで、キーロフ橋の工事のため1号線の終点は鉄道駅に変更
: 予定では2025年1月に他の路線も再建が終わる。(1つ目のニュースリンク)
: 4月の初日から国道4号線は通行止めとなります。世界的な復興も予定されており、2025年1月1日までに完了する予定だ。線路が撤去されるため、2号線と3号線も通行止めとなる。
yandexmap では鉄道駅への路線は休止している。1系統運行再開時と、橋工事のときは鉄道駅が終点となることがあったそう。
鉄道駅は元々2,4号線のルートなので、4号線再開までは運休しているのかもしれない。
上記太字のように、2と3系統は再開するのかが曖昧な表現となっている。
2024.11月現在1系統のみ。
1系統はデポ発着と ZAO KPK 発着の2パターンあり。
2日目 11/7
Kursk, Tatra T3SUCS # 7118 1985年製
これはMTTChでなく T3SUCS である。これはチェコスロバキアで改造が施されたものらしい。
2012年にプラハから移転してきたもので激レアだ! (当時は全く気づかなかった)
細かい事はわからないが、右ミラーは上、左のミラーが下から生えてるのがロックである。加えてMTTChとはウインカーの形状が違う。
詳しいことは専門家に任せます。
これか、あるいは次のタトラのババアに何か言われた気がしたが、割と遠くから撮ってたのでよく聞こえなかった笑
朝は晴れたが、10時過ぎから残念な雲になった。
曇天、共産団地、MTTCh + T6B5 でルスキー感が素晴らしい。
101 (タトラ) と 047 (T6B5)
Kursk, Tatra T6B5SU # 047 1989年製
夕方突如雲が飛んだ。”トラム鉄”みたいな激エモカットが出来た!
3日目 11/8
2日で十分と思いきや、タトラが余りにも素晴らしい。
次の都市への列車は遅い便にし、ギリギリまで撮影することにした。
宿無しになるリスクもあるが、なんとかなるでしょう。
3日目は冬のロシアには珍しく雲が徐々に消えていっている。素晴らしい。
この車体は2024年4月の一斉引退より前に、事故で廃車になったようだ。
十字クロス部分
これでもかという程モスクワタトラを撮影できる。 た(過去形)。
筆者は人生ではじめて見たタトラカーはモスクワの青タトラなので思い出深い。当時はタトラカーという名前すら知らなかった。
2017年、カザンスキー駅からRed Lineで2駅の Chistye Prudy を上がって公園沿いの回転線だったと思う。
当時普通の乗り鉄だったのに、それから6年後にクルスクまで行くことになるとは。
2系統が下の道から坂を上がって、東西方向への線路へと登る。
現像の問題だとは思うがFujiはやはり青の鮮やかさがペンタより劣る。
ダッシュしてもう一度撮った。
この付近にスタローバヤがあるので早めの昼飯を食べた。
緑の新型バスと古いPAZが同時に走るのも、そのうち見納めとなるあろう。
Kursk, car # 102 2024年4月1日停止
待てばもっと光線が良くなるのだが、列車の時間なので終了。
16日の電子ビザをフルに使っているのだが、どこも慌ただしい撮影である。
廃車体?
プロスペクト ジェリジンスコゴ に留置されていた車両
手前は事業用車C-13で、廃車体と思ってたら実は走るらしいw さすがロシア。
奥のB5は旅客用っぽい?
MTTChの車内
親切なおじいさんウテシのときの写真
椅子が柔らかい素材でさすがモスクワは親切。
営業運転中のクルスクT6B5 を唯一捉えた写真。
逆光、ドン曇りだが被写体が壊滅すればV !!!
1989年製 2024年8月廃車
クルスク駅
こんなやばい立地の街は二度と来ないだろう。一眼レフでヴァグザールをきっちり撮っておいた。()
当時は行ってしまったので仕方なく(楽しく)撮影したものの、今は名前を聞くだけでミサイルが飛んで来そうだ。二度と行きたくない。
興味深い情報
Обновленный трамвайный маршрут заработал в Курске
3月5 日2024のニュースによると
>クルスク地方の運輸・高速道路第一副大臣アレクサンダー・ヴァシルチェンコ氏は、地元の運転手がサンクトペテルブルクのリオノク市電の特別訓練場で訓練を受けており、すでに更新されたルートに沿った移動の開始を待っていると指摘した
ペテブルでわざわざ乗務員訓練があるとのこと
クルスクの住民は、最初の 8 台の路面電車に付けられた名前を選びました。多くの選択肢の中から、投票者のほとんどが「退役軍人」、「ナイチンゲール」、「前線のクルスク兵士に敬意を表して」、「ティモンヤ」、「エルモシュカ」、「初代ライオンの子」、「ペトロヴィッチ」を選択した。 、「クレノック」がSNS上で話題になっています。これは驚くべきことではありません。クルスク市の路面電車は、インフラの解体に反対し、鉄道輸送の復活は不可能だと信じていない住民自身によって擁護されました。しかし、125 年間にわたる路面電車の運行も、その清算に対する抗議活動もすでに歴史となり、グリーン車は歓迎の汽笛を鳴らしながら路線沿いの車両基地を出発します
新しいトラムに対するネーミングセンスがやばいw前線で戦ってる兵士を安全地帯から礼賛してる暇があったら(以下略)
以前廃止の動きがあったが住民の抵抗で廃止になることはなくなったという話もおもしろい
レートが糞なのに店員に礼儀がないゴミ銀行
モール エヴロパ の西へ100mほどのところに россельхозбанк というのがある。
アジア人だから見下してるのか、意味不明な順番飛ばしなどされた挙句レート悪かったのでこの銀行は早く拓殖銀行になってほしい。
参考