エジプトには製糖ナローが7箇所ある。
- Kom Unbu
- Edfu
- Armant
- Qus
- Nagaa Hammadi
- Girga
- Dishna
収穫時期は1月〜3月だ。
2023年1月、偶然にもさとうきび収穫全盛期にエジプトへ渡航し、すべての製糖ナローを撮影した。
今回は7箇所目のDishnaである。
Dishnaは、大きめの都市QENA からハイエースで行ける。
QENAにはブッキングコムで泊まれる上にボッタクリがないホテル- GRAND HOTEL QENA- がある。一人10ドル以下で泊まれる。
QENAから西方面や、紅海方面へ行くハイエースは、西の方にあるバスターミナルに集まっている。ここはかなり広いバスターミナルかつ、乗り場は地元民のみ分かるものなので、利用するなら早めに行ったほうが良い。
午前:地元民とふれあいで終了
ハイエースで大まかな場所(カフェの交差点のバス停)に到着した。川を渡ると、ナローの線路を見る前に工事現場の人に呼び止められた。そこで茶をもらった。
3人は居たが、一人の30歳前後の男だけはPUBGをやっているおかげで英語が出来た。こんな田舎村で英語が出来る人が居るなんて、ゲームの力は素晴らしい。
そこを辞してナローの線路沿いに歩いていると、また地元民に呼び止められた。
家長?みたいな人がお茶をくれ、友好的だった。
一人の10代の子供(友好的な男の家族かどうかは不明。エジでは誰が村人で友人で家族か不明である。)だけがドス黒い目つきで見てきて完全に窃盗予備軍だったものの、僕は貼り付けた笑顔で対応。
その家長が別の家(こっちが彼の家?)へ招いてくれたのでホイホイついていった。そこへ続く道はナロー支線の廃線跡みたいだった。
彼の家に着いてトイレを借りてしばらくしたら背後でDLが走る音が、、、
ああっ、、親切な家長の誘いを断っておけばよかった。とこのときは思ったが、午後からはVを量産した。
単機
12:45頃、ようやく単機がやってきた。これもロッド式の機関車だ。
渋すぎる
ミスター医学部
上の単機を撮る前も、またさらに別の人の家に招かれて茶をくれた(くれすぎだろ)。そこでは確か食べ物もくれた?気がする。
近くの大学の医学部?だか何か(確かQENAかSOHAGと言ってた)で勉強しているという青年が英語が話せた。ナローを撮りに来たと言ったら家で待っていていいと言ってくれた。
エジプトの田舎では、パブリックな道路でイエローモンキーが待っていると、キチガイに絡まれるかは最早時間の問題なので、大学レベルの良識がある人の家で待てるのはとてもありがたいことなのだ。
自分が見世物の猿であることを自覚せねばならない。
列車の音が聞こえたら、その家の人を全信頼してカメラバックを放置し、標準ズーム1本でダッシュし撮影した。
これもミスター医学部の家で待って、音が聞こえてきたらダッシュして撮影(彼の家は写真右奥)
ケツが切れたし左に変な枝があったりするが、被写体が被写体なので全然V。
道路上でキチガイに絡まれる危険を考えたらこれくらいの妥協は必要なのだ!(なんなのそれ)
次は、単機で行ったものが貨車を引いて帰ってきた。
長編成のさとうきび満載貨物は素晴らしい。
エジプトは1月でもヨーロッパの天気糞と違ってバリ晴れが多く、さとうきび列車も来るベストシーズンである。
側面カットがむちゃくちゃ渋いウテシだった。
製糖ナローのウテシは結構良いやつが多い(というか野良のティーンエイジャーが以下略)。渋イケメンそのもの。
L30H600T-24 は形式名だろうか?エジプト車ひろし有識者お願いします。
撮影地移動
Mr.医学部の家からダッシュで撮れる範囲の光線が悪くなったのでの家を辞した。
実際は途中から医学部君は消えて、アラブ語オンリーの人ばっかりになっていた。この家の人で危険な薄暗い目をした人は居なかったため、大学進学できる家の人/友人は比較的裕福かつ正気なのかもしれない。
仲間の誰かがバイクで送ると言うので、カフェまで送ってもらった。
そのカフェでは小学生くらいのガキに絡まれ若干面倒だったが、まぁなんとかなった。
Dishnaは地元民対応で疲れた。
夕方の列車
幹線道路のあたりにいるとまた遠くから音が聞こえてきた。
トゥクトゥクの少年が僕に興味を持ったらしいので、ほんの数百メートル乗せてもらい(なぜかタダ) その後は光線がいい場所までダッシュしたが間に合わず側面逆光。
考えてみれば金渡してもっと走ってもらえばよかった。
続行は順光ポイントで。
ここは、今朝の友好的な家長の家の近くだ。
帰宅しようと思ったその時V
QENA行きのバスに乗ると、また後ろから来ている!
バスを強引に降りて撮影。
国道のオーバーパスから
敵対的若者集団
上の写真を撮ったあと続行が来ないかとオーバーパスで待っていた時、なぜか僕のことが気に食わない若者集団が下で大声で威嚇してきた。(写真右端)
さらに村長みたいな初老のジジイ2人も登場(密告か?)。そのジジイも帰れ!的なことをアラブ語で言ってる。ヤバすぎる!
すると逆行きの空車が1本(オレンジの機関車)走ってきた。
それを見送った頃、敵対的若者集団は跨線橋までわざわざ上って来た。眼の前でギャーギャーなんか言ってきて怖え。
逆行きの空車2本目が跨線橋を通過した時、まだ正気そうな人のトゥクトゥクに乗り現場を脱出。ノロい貨物列車を悠々とトゥクトゥクで追い越し、エジプトリアルを払ってダッシュ。
夕光線でラスト1本を撮って大満足。
しかしこの日没直前に空の貨車を2本も出すのはなんだろうか。
敵対的若者集団の威嚇、村長は怖かったのでDishnaはもう行きたくないけど、Vが撮れたからよし。
おわりに
このナローは茶色、オレンジ色の機関車と、青い幅広の機関車の合計3種類ありバライティー豊かだった。
終日天気は良くて撮れ高はよかった。
今回でエジプト製糖ナローのすべてを紹介した。
以前エジプト人ヘイト記事で記したように、カイロやギザのような観光地よりも、田舎のほうが本当に意味不明なキチガイのティーンエイジャーが多い。
今考えてみれば、南米みたいに問答無用で強奪したりしないし、銃も持っていないし、エジプトは極めて安全に撮影できると思う。
ぜひとも皆行っていただきたい!
素敵なナローとエジプト人が君を待っている。
今日のエジプト人
- PUBG (英語可)
- 友好的家長
- Mr. 医学部
- カフェで絡んできたガキ
- 敵対的若者集団/村長