【ブルガリア】プロブディフの子供鉄道【かわゆい】

 

プロブディフのかわいい子供鉄道

 

どうもNSZ山本です。

 

プロブディフという街をご存知ですか。プロブディフはブルガリアにあります。

そこには子供用の、全長950メートルのかわいい鉄道が走っています。

 

 

 

プロブディフってどこ

 

プロブディフはブルガリアの街です。

ソフィアから東へ150km程の場所にあります。

プロブディフはブルガリア国内で2番目に大きな都市です。

人口は346893人(2018年) 

都市圏(larger metropolitan area)では67万5000人です。

プロブディフ州の州都です。

 

プロブディフ中央駅

 

 

史前(pre historic age)

 

Plovdiv – Wikipedia

 

プロブディフは歴史ある都市です。

紀元前6000年の新石器時代の居住している証拠があります。世界で最も古い都市の可能性があります。しかし2016年、2017年の考古学的研究によるとそれは無かったともいわれています。

 

かなり歴史ある都市だというのは間違いありませんが、紀元前6000年、欧州一古いというのは言い過ぎだった可能性があります。

Latest Discoveries in Nebet Tepe Fortress Cast Doubt on Status of Bulgaria’s Plovdiv as Oldest City in Europe – Archaeology in Bulgaria

これによると、NEBET TEPEという遺跡の新たな考古学調査では一番古くても紀元前11世紀。

 

NEBET TEPEに関しては、前回の調査が1970年で、現在持っている技術能力を持っていない調査で誤っていたといいます。

プロブディフの歴史的文化的価値が損なわれたわけではないと念を押しています。

 

…BC6000年とBC1100年ってだいぶちがくないか。

 

この辺も、また何年かで説が変わりそうな気がしますが。

 

史後

 

鉄器時代など書物が残っていない時代は論争がありますが、プロブディフは記録が残っている歴史にも価値があります。

 

記録の或る歴史上では紀元前4世紀、マケドニアのフィリッポス2世が年を征服した後、この町はフィリッポスの名で知られています。

この都市は当初トラキア人が定住し、その後ペルシャ人、ギリシャ人、ケルト人、ローマ人、ゴート人、フン族、ブルガール人、スラブ人、ルス人、クルセイダーズ、トルコ人に侵略されました。

 

フィリッポスという名前の都市は聞いたことある方も居るのではないでしょうか。

プロブディフもといフィリッポスは様々な民族によって支配されてきました。

 

「プロヴディフは一大文化拠点であり、市内には200を超える考古学的遺跡があり[47]、うち30が国の重要指定をうけている。プロヴディフには2つのローマ劇場があり、また中世の城壁跡や塔、オスマン帝国の浴場(ハマム)やモスク、旧市街に立ち並ぶ保存状態の良い民族復興期の邸宅群、聖堂、細く入り組んだ石畳の路地が残されている。」

-プロヴディフ – Wikipedia

 

こんな感じでローマ時代の遺跡もあります。

プロブディフにあるローマ劇場のひとつがこれ。紀元後90年に作られたという古代劇場です。

https://goo.gl/maps/h48MXET1rSgfAGy36

 

このほかにも街中のショッピング街の真ん中に唐突に遺跡が現れたり、幹線道路の横にしれっと遺跡があったりと中々面白い街です。

 

電話局の前に唐突に現れる遺跡

 

 

遺跡あふれる歴史的文化的の街プロブディフ。

その市内にあるYouth Hillという丘のふもとの公園に子供鉄道が敷設されています。

 

 

 

プロブディフの子供鉄道

 

歴史ある都市のかわいらしい子供鉄道。

「バーナー平和の子供鉄道」です。

ブルガリア国内で2番目に出来た子供鉄道です。

 

https://goo.gl/maps/rHo7xVpdnZ5SDKpi9

プロブディフの子供鉄道は、googleで★4.6 (200件以上)と何気に好評です。

 

歴史

 

実はこの子供鉄道は一度廃止になった後復活しています。

 

1979年4月21日 建設が始まりました。学生も建設に参加しました。客車はリラ(リラの修道院付近)を走る1954年に廃止となった鉄道から運ばれました。この客車は後に他の客車に置き換えられました。

 

1979年9月23日、バーナーピースという名前で開業しました。

 

1997年廃止になりました。

 

2007年9月22日プロブディフ政府の修復後、アトラクションは「子供鉄道」として、再開業しました。

 

 

Детская железная дорога в Пловдиве — Википедия

 

 

設備

 

BANNER OF PEACE CHILDREN’S RAILWAY

-wits u MUNICIPALITY OF PLOVDIV

THE CHILDREN’S RAILWAY ATTRACTION IS A NARROW-GAUGE RAILWAY SITUATED AT THE FOOT OF THE YOUTH HILL IN PLOVDIV.

IT WAS OPENED UNDER THE NAME BANNER OF PEACE CHILDREN’S RAILWAY ON 23 SEPTEMBER, 1979.

THE RAILWAY LINE IS ABOUT 950 M LONG AND HAS A TRACK GAUGE OF 600 MM.

THE FOLLOW-ING FACILITIES HAVE BEEN CONSTRUCTED ALONG THE ROUTE:

  • PIONEER STATION
  • A BRIDGE
  • A LEVEL CROSSING WITH BARRIERS
  • A TUNNEL
  • A TRESTLE SNOW WHITE STATION 
  • PANORAMA STATION

THE TRIP FROM THE PIONEER STATION TO THE PANORAMA STATION AND BACK TAKES 25 MINUTES.

THE MAXIMUM OPERATIONAL SPEED OF TRAVEL OF THE BANNER OF PEACE CHILD RAILWAY TRAIN WAS 8.5 KM/H. THE SEATING CAPACITY OF THE TRAIN IS ABOUT 50 PASSENGERS. THE TRAIN INCLUDES AN ENGINE AND THREE CARRIAGES. IT MAKES SIX TRAVELS A DAY.

THE TICKET COSTS 1 BGN [3]. CHILDREN UNDER 10 YEARS OF AGE TRAVEL ACCOMPANIED BY AN ADULT.

 

[以下訳]

子供鉄道アトラクションはナローゲージ鉄道で小さい子供のためにプロブディフに作られました。

平和の子供鉄道の名の下1979年に作られました。

レールウェイは950メートル、軌間は600mm

以下の施設があります。

パイオニア駅からパノラマ駅まで。踏切、トンネル、トレッスル、スノーホワイト駅、パノラマ駅 があります。

往復25分です。

バーナー平和子供鉄道の営業最高速度は8.5km/h

最大旅客は50人

1両の機関車と3両の客車があります。

1日6往復です。

チケットは1BGN 10歳以下は無料です。

 

 

まとめると

  • 軌間:600mm
  • 全長:950m
  • 最高速度:8.5km
  • 途中に橋やトンネルなど施設が色々ある。

らしい。

 

 

 

子供鉄道に乗ってみた

 

プロブディフに行くまで、この列車の存在は知りませんでした。

観光用地図のプロブディフ市街のはずれの方に書いてあり、気になって乗ってみました。

冬で運休していたら嫌なので、観光用地図を見せてホステルの受付に聞いてみました。

 

山「この鉄道って走ってる?」

ホ「なんだそれ知らねえ」

(完)

 

観光客が行くのにメジャーな場所ではないらしい。まあ運休してたらその時はその時なので、行ってみます。

 

 

 

ここは始発駅のパイオニア駅です。

子供鉄道は、Youth Hillという公園の中にあります。

 

私が1番列車に乗りに早く駅に来たときには既に列車は入っていました。

冬期運休とかではないようです。

 

というか、10時半があると思っていたら冬ダイヤで始発が11時半発でした。そのおかげで1時間以上もぼーっとしてました。

 

おっさんと見比べると小さいです。子供用だから。

おっさんは係員です。

 

Children Iron Provdivと客車に書いてありますね。

google翻訳によると「子供鉄プロブディフ」という意味です。まあ「鉄」ってのも変なので子供鉄道という意味だとは思います。

 

ドアはかなり狭いです。子供用だから。

 

 

 

出発時間には時間があったので、公園をうろうろしていました。

油断していると唐突に入れ替え作業が始まります。

 

 

 

機関車の頭に書いてあるのは

というのは community plovdivって意味です。

 

 

入れ替えが終わってしばらくすると出発です。

 

誰も来ないなと思ってたら、出発時間直前になると結構地元のマミー&子供たちが集まってきます。

 

 

 

 

子供鉄道にしては頑強過ぎる橋があるぞ

 

説明書きに「トレッスル」と書いてあった橋がこれです。

想定以上にまともなRC橋で笑います。

ほら、未来の国家を担う子供たちに夢を与えるためにね。

 

 

開業は1979年、ソ連崩壊の12年前です。ソ連政府でなくあくまでプロブディフの地元政府が作ったものですが。ソ連時代の橋と思うと感慨深いです。

 

これはソ連だ。

橋の形状は飾り気一切なしのめちゃくちゃ素っ気なくて、ソ連感はあります。

 

ループで上っていきます。

 

ここが終点のパノラマ駅。

メルヘンな上の二人の子供と対照的なアーティスティックな鼻と唇のおっさんが対照的です。

 

ママや子供が殆どで

大きな子供は私だけかと思いましたがもう一人居ました。

 

パノラマ駅での入れ替え作業。

 

入れ替えが終わるとまた起点のパイオニア駅に向けて出発します。

 

起点に戻ってきました。

ホステルの受付が知らないのも、おそらくプロブディフ市民の子持ちの家族くらいしか知らないからかもしれませんね。

 

たのしかったよ。さいなら

 

起点まで戻った後、踏切とトンネルを見ておきました。こんな感じの踏切と

 

こんなトンネルがあります。

ソ連が作ったまあまあ結構本格的な鉄道を見る事が出来ました。

 

 

料金

 

1BGN

1BGN = 63円程度。

 

ブルガリアでは800キロカロリーくらいありそうなピザパンが地元のパンやで1BGNで売っています。

それと同じくらいなので高くも安くないと思う。

 

日本人からしたら子供鉄道に60円強で乗れるのは安いと思います。

 

行き方

 

プロヴディフ駅から歩いて15分なので、歩こうと思えば簡単に歩けます。

 

 

市バスもあります。

Map of Plovdiv with routes. Plovdiv buses, route taxis. Plovdiv public transport

 

最寄りのバス停は

Mladezhki Halm というバス停です。

 

バスは、プロブディフ駅から2停留所

7, 12, 16 ,17, 20, 24, 26, 29, 113, 116, 222 の路線が走っています。

本数は多いです。

 

 

20番、26番のバスは旧市街の例の遺跡のあるトンネルの辺りから直通しているので、旧市街から子供鉄道へ行くにはそれらが便利です。私もそれを使いました。

例のトンネル言われてもなんのこっちゃかもしれませんが、プロブディフに行ったらあのトンネルねってなるはず。

 

 

おわりに

 

ブルガリアに来たら鉄道ネタとしては、ブルガリア国鉄БЖДはもちろん必見です。

でも子供鉄道みたいなアトラクションもちいさくてかわいくて乗ってみると楽しいですよ。

 

 

ブルガリアで最初の子供鉄道は、Кырджалиという田舎町にあるので、今度行こうと思います!

Детская железная дорога в Кырджали — Википедия

 

 

 

 

取材:2018.01.31

 

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