タジキスタン国鉄 ドウシャンベ 撮影地 2022

 

撮影日 2022年6月

 

タジキスタンの鉄道

 

タジキスタンの鉄道は外国からは殆ど知られていないが、旅客、貨物ともに走っている。

旅客列車はドウシャンベ発着のもののみであり、北部フジャンド (ホジェンド) には現在走っていない。そのため、ドウシャンベに居れば全ての旅客列車を撮影できる。

※なお、昔は北部でもカニバム→サマラかモスクワの国際列車があった。

  • ドウシャンベ- ハフタバード  毎日1往復 DR1
  • ドウシャンベ-クリャーブ 週2往復 TE10牽引の客レ (山岳を走る。前回に紹介した)
  • ドウシャンベ-タシケント 週1往復 TE33かTE10牽引の客レ(タジク国内)

以上の3つだけだ。

時刻表

Расписание поездов «Таджикской железной дороги»

 

今回紹介するのは南側の区間のうちドウシャンベ市内でバスあるいはマルシュで行ける撮影地。

 

貨物もあるが運なので、来たとき撮影した。

 

 

ドウシャンベ西ストレート

 

住宅地の間にある。東西の直線で柵は無く地元民がしばしば歩いているのでどこでも乱入できる。

 

近郊列車DR1A上り

 

1/800 f8 iso260 -0.3 130mm

ドウシャンベで最も目にする機会が多いのはこのDR1だろう。唯一毎日運行する。

ДР1А-242 — RailGallery

1985年12月製造で、エストニアから2016年に譲渡されたとのことでGoRail塗装である。

 

Estonian GoRail continues operating Moscow and St Petersburg routes :: The Baltic Course | Baltic States news & analytics

2014年のニュースでGoRail(エストニア)がロシアへの直通列車を走らせているとの記事。ここにエストニア時代のDR1Aの写真がある。まさかこんな超僻地の国タジキスタンに来る羽目になるとはDR1としても思っていなかっただろう。

 

撮影地はストレートの中でも東の方に位置する。バスターミナルとバザールの近く。

夏でギリギリ北まで太陽が回っている所を撮影。

場所: 38.569410, 68.755996

 

 

国際列車

 

タジキスタン最良イポンスキー73カット TE10客レ。

 

1/800 f8 iso400 -0.7 130mm

タシケント→ドウシャンベの国際列車で、堂々の10連を牽引する。緑色の釜と客車は完全にソ連だ。

こんなレベルのソ連は僕でも人生で初めて見た…

1977製とのこと – Rail Gallery

 

No.302 Ташкент – Душанбе вторник (タシケント発火曜、ドウシャンベ着は水曜)

場所:  38.568892, 68.751986 (勝手踏切が左右ずれている可能性あり)

 

国際列車 運行初日

 

2022年6月20日

Поезд «Ташкент — Душанбе» планируют запустить с 20 июня. Подробности – Газета.uz

タジキスタン側の提案により、2022年6月20日から国際列車が走るという記事。タジク大統領のラフモンがウズベキスタン訪問の後だそうでそのお陰で開業したか?もちろんコビッドが落ち着き中央アジア間のの検疫が消えてきたのもあるだろう。

 

1/640 f4.5 iso500 -1.0 70mm (切りました)

 

ドウシャンベ→タシケント 国際列車運行初日は国旗を掲げたTE33が走った。あいにくの曇りだが、国旗は初日のみなので貴重なカット。

このルートは30年ぶりの運行とのこと。(2019年までロシアへの国際列車があったので国際列車が30年ぶりということではない)

 

ТЭ33А-0113 — RailGallery

機関車は2012年製 アスタナの工場製造とのこと

 

No.301 Душанбе – Ташкент  понедельник (月曜出発)

場所: 38.568418, 68.746185 (バス停の横)

 

 

近郊列車ДР1А-242 下り

 

1/800 f8 iso320 -0.7 130mm

ドウシャンベ17:40発の近郊列車。帰宅列車だ。

撮影場所は1枚上のTE33Aと同じ

 

ДР1А-242 — RailGallery

車両は1985年製だが、タリン(エストニア)で活躍していたものを2016年にタジキスタンに移籍した。

 

DURBAT

 

ドウシャンベとHisorの間くらいにある、農村の撮影地。現地人に無茶苦茶絡まれるのでお話しよう。木になってる果物をくれるオッサンとかがいる。

 

ТЭМ18ДМ-3070

 

1/1000 f8 iso200 -1.0 108mm

タジク国鉄カラーに塗られたTEM18DM – 3070 が雑多な荷物を載せて走る。

ТЭМ18ДМ-3070 — RailGallery

2013年製とのこと。案外新しい。

 

場所: 38.525321, 68.637708

 

18:15まで待つと夕方のDR1近郊列車が走ってくる。実際撮影したがなんか満足いかなかったのでボツ。

 

 

面白い橋

 

1/800 f8 iso200 -0.7 70mm

saadi sherozi avenue を跨ぐところに変な橋がある。道路を跨ぐための短い橋なので、監視員は居ない。

 

ドウシャンベらしい物体といえばこの変な橋くらいか? 背後に山が見えるのも山岳国家らしさが出る。

 

 

※貨物について

 

ドウシャンベから西へ向かう路線で、貨物を撮影する機会が少なかったが、線路から500mほどの宿に泊まっていると21時から23時ごろにTE33の警笛が聞こえるので、貨物は日没後に活発に動いていると思われる。

乗り鉄した際に、荷物を載せた貨車が駅に留まっていたので、TE33貨物は割と動いているようだ(日没後だけど)。その貨物には自動車運搬車両も繋いであり、日本車がのっかっていた。

どうせTE33なのでそこまで気に病む必要はない (TE10とTE33は明らかに警笛の音が違う)

 

 

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