エジプト鉄道は、外国人向けには
- カイロ→アスワン
- カイロ→アレキサンドリア
- カイロ→ポートサイド
のような幹線のみが知られている。
しかし僕にも全く詳細はつかめない普通列車の路線網が充実しているらしい。
僕はアラビア語はわからないし、調べきるのは不可能に近い。
そういう普通列車に限ってだいたい確定で古い機関車なのだ!
今回、滞在中に発見した近郊路線を紹介する。
路線網を調べようと思ったのだがwikipediaには当然支線の路線図は無いし、ENRのサイトは繋がりにくいし(つながってもどうせ路線図はのって無いだろう)、一体困った国である。
Egyptian National Railways – Wikipedia
カイロ〜シビン線
ここはメトロの終点「NEW EL-MARG」から、北へ30kmの「Shibin Al Qanatir 」へ伸びる。
1時間〜1時間半に1本と割と高頻度で走る。
牽引機は全てアメロコ。
New El-Marg
この写真はNew El-Margから北へ1~2kmほど歩いた地点で撮影。メトロからアクセスしやすい点はお勧めだが、治安は悪めだと思う。
ここは親切な配送の兄ちゃんが話しかけてきて、配送先の売店の前に椅子を置いて僕を座らせてくれたおかげで安全に待てた。
Shibin Al Qanatir の南
撮影日 23 Jun, 2023
30.295594, 31.335350
ここはガキに絡まれ超危険だったので、撮影地に来るのはいいが、もしティーンが居たら絶対に距離を取って気づかれないようにしよう。
彼らは撮影の邪魔をするわ(後日エジプト人ゴミいかがでしたでしょうか記事で掲載予定)、集団でつきまとってリュックを勝手に開けようとするわヤバすぎた。生まれてくるな人間のゴミ。(撮影記であまり見かけない文)
大人の農民や、ショタはマトモ良い人だった。
Ash Shubak駅を出発するアメロコ (Shibin Al Qanatirの隣駅)
شارع المحطة, Ash Shubak, Shibin el-Qanater, Al Qalyubia Governorate 6335064, Egypt
撮った直後は何だこのロシア人鉄ヲタかドイツ人みたいなカットは!と思ったが、後で見るとトゥクトゥクが写っていて生活感があり、これは良かったと思う。
脱イポンスキーカット(?)
ティーンに沿線撮りを邪魔されたので、翌日場所を変えて再挑戦。
30.309779, 31.328517
シビン線 運賃
3ポンド 15円
注意点
始発駅New El Margと、終点のシビン駅では警察がおり、撮影すると確定で消せと言われるため、駅撮りは非推奨。撮影は沿線ですべきだ。
名前が尿瓶みたいだな。尿でも飲んでろエジプト人。
Shibin から北東方面へ行く路線
この路線は、殆どがヘンシェルによる普通列車なのだが、1本だけ確定で以下の列車が来るようだ。(16時ごろ)
やばすぎる機関車
1970か80年代のアメリカからタイムスリップしてきました!みたいな見た目でやばすぎる。
形式が一切わからないのだが、見た目がかっこよすぎる。おそらくGEなんだろうなとは思うが、もう廃止されたかと思っていた。
この路線で活躍する機関車はほとんどはヘンシェルの機関車だ。
15時から16時頃に上り列車(カイロ方面行き)でこの「流線形アメロコチカ」やってくる。
このyoutube の GE製なのだが、正体が全然わからない。アメリカに詳しい有識者教えてクレメンス。
Adli Mansour – Suez
筆者は撮り鉄していないが、メトロ3号線東端の Adly Mansour からスエズへ行く路線にも近郊列車は走っている。
砂漠を通過するので、ぜひ誰か撮り鉄して欲しい。
Nagaa Hammadi の近郊列車
Nagaa Hammadi (ナガハマディ)には製糖ナローがある事で有名だ。
しかしついでに国鉄線の支線も伸びており、製糖ナローのついでに撮影できる。
この国鉄支線はOpenRailwayMapにすら書かれておらず、謎である。(居たら走ってきた。)
サトウキビ畑の中を、夕光線を浴び、砂を巻き上げながら走るアメロコ。
これは「エジプト」だ。
ナガハマディ撮影日: 01 Feb, 2023
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