エジプト鉄道 複線非電化 ストレート撮影地 カイロ近郊【幹線編】

 

 

カイロ近郊で手頃に撮影できる場所に行ってきた。

今回は、カイロ〜アレキサンドリアを結ぶ重要幹線だ。

撮影日 Jan 10, 2023

 

エジプトの幹線の機関車について

 

新型

 

俺が撮りたいのはこんなもんじゃねぇ…

機関車が非Vとはいえ、コルゲート客車と夕光線は悔しいがVである。

エジプトでは、2019年からES30ACiという新型機関車を導入した。2017年に100両を注文し、2019年11月に最初の10両が到着。筆者訪問時2023年1月にはかなりの数がいたので100両全て納入されたと思われる。

カイロより南、つまりアスワン、ルクソール方面へ行く路線は90%この新型だ。優等列車だけでなく、普通列車でもカイロ以南は新型が多い。

カイロより南はゴミカットが出来るだけなので、おすすめしない。

 

ES30ACi Locomotive | Wabtec Corporation

当形式は、GE Evolutionシリーズというものの仲間だ。カザフスタンやキルギス、タジキスタンで見た事あるTE33Aと似ているなぁと思う人が多いだろうが、その兄弟のようなものである。

GE Evolution Series – Wikipedia

ややこしいが、旧ソ連で走ってるTE33Aは、GEとしての名前はES44ACi というらしい。

 

旧型

 

一方カイロより北、アレキサンドリア方面の幹線はまだ半分くらいは旧型のドイツ ヘンシェルの機関車で走ってくる。

1976年からドイツ カーセルで製造されたもの。Transpoによると以下のようなスペック。

AA22T

  • Series:EMD JT22CW
  • Build:GM, 
  • Henschel 1976−1980 (280)
  • Top speed:120 km/h
  • Gauge:1435 mm
  • UIC axles:Co’Co’
  • Weight:122 t
  • Power output:1845 kW

AA22T — Trainspo

 

 

カイロ北ストレート

 

順光時間は昼から夕方。

エジプト国鉄はなぜか左側通行である。(トラムは右側通行)

この区間はスピードが出るので、秒10コマ程度の1眼じゃないと切位置が安定しないと思う。僕のPentaxは5コマ程度なので難しかった。

 

AA22T

普通列車を牽引するドイツ製旧型機関車。

待ってました!!これがエジプトという銀釜に国旗の赤白黒の帯。比較的奇麗な塗装で、最近塗り直したか。

非電化は電柱が無くスッキリするのが素晴らしい。

 

Type AA22T Diesel Locomotive

German manufacturer’s Kassel カーセルにある工場で1976年から製造。

Type AA22T Diesel Locomotive | Locomotion Wiki | Fandom

 

ああっ鳥鉄、、 フォトショで消せそうな位置だがあくまで趣味で誰かに納品するわけじゃないしこれでOKか。

ディーゼルの排煙で汚れててgood.

この客車はRZDの客車で、長距離列車用だ。後述するが、実は外国人は乗れない。

 

エジプト国鉄の釜は正面に車番がないため調べづらくモヤモヤするが仕方ない。

 

ES30ACi

前照灯点灯でやってきた新型車両。これはこれでV

 

 

徐々に太陽が傾いてきて、良い感じになってきた。これも普通列車。

 

知人とチャットしたときエジプトの客車は落書きが無くて良いという話になった。筆者予想だが、警察国家なので車両基地の警備が厳しいからと思われる。

あれだけドルで人心が荒廃しているのとは対照的だ(なんじゃそりゃ)

 

Henshel + VIP客車

ああっ

夕光線を浴びて走る、Theエジプトな釜で大満足! 客車はVIP用のコルゲートで編成統一され、本当に素晴らしい。

優等列車のVIP(日本で言う特急)でも旧型釜使ってるんですね。これももしかしたら無くなるかもしれないので、本当にVである。

 

新型車,旧型車の割合について(機関車)

 

今回の撮影地で13時から16時半では旧型4回、新型4回を撮影した。新型はネットに上げても仕方ないので半分省略した。

2023年1月現在では半分は撮影チャンスとなる。

ローカル線で100%旧型の所もあるが大体単線である。ここは複線非電化なのが素晴らしい。

 

場所

 

今回撮影したのはgoogle mapで上の場所

メトロ駅 Kolleyyet El-Zeraa كلية الزراعة のあたりにハイエースが止まっているので、Qaha قها に行きたい!!と言い、それに乗れば25円程度(5LE)で撮影地へ行くことが出来る。

筆者は Qaha قها まで行って2kmほど撮影地まで歩いたが、強く「下ろしてくれ!」と言えば直接撮影地付近の道路上でも停止してくれるだろう。

 

 

旅客種別の解説

 

エジプト国鉄は大きく4種類に分かれ、さらに細分化できる。これらは、国名で呼ばれたりして概念が特殊である。

  1. 寝台
  2. 冷房付き人権列車 3種類
  3. 非冷房長距離列車 2種類
  4. 各駅停車 (特に種類なし)

全て客レだ。

以下のサイトと、実際に行った情報を合わせて執筆した。独自研究なので間違えてしまったらすみません。

How to travel by train in Egypt | Cairo, Luxor, Aswan, Alexandria

 

寝台

1.1 WATANIA SLEEPING TRAIN: 寝台夜行 ルクソールまで120ドルもするらしい。2人で個室利用は80$×2=160$。なんかもうワンランク下の寝台もあるらしいが、僕は金が無いので不明。

 

特急/急行

2.1 SPANISH: (スペイン製タルゴ) 座席車では最も値段が高い。2022年下旬導入のNEWフェイス。

2.2 VIP: 日本で言えば特急。ヴイアイピーと読む。ヴィップでは通じない。切符にはSpecial と書かれる。

2.3 EXPRESS: 急行 冷房付

 

ここまでは外国人乗車可能。

以下は外国人に発券してくれない。無理やり乗り込んだ場合はどうなるか知らないが、長距離列車には警察が乗っているので、うまく立ち回らないとピンチになると思う。

 

非冷房長距離列車

3.1 ORD (Ordinary): 普通の長距離列車(普通列車ではない) ぼろい。

3.2 RUSSIAN: ロシア製客車 ORDより新しい。

 

普通列車

以下は本当にただの普通列車で、逆に外国人が乗ろうと思えば乗れる。値段は30km程度で15円ほど

4.1 各駅停車 (Subarban)

 

普通列車は駅で発券してくれるところもある。車掌から購入もできるので、無券で乗るのもOK

 

 

おわり!

 

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