【ポルトガル】鉄骨の曲線が美しいドン・ルイス一世橋の行き方

 

 

イントロダクション

 

どうも。NSZの山本です。

 

今日はポルトガル第二の都市ポルトにある「ドンルイス1世橋」を紹介します。

ドンルイス1世橋の曲線美は尋常ではありません。見た瞬間2.5秒くらい呼吸が止まります。

本当にお勧めです。

 

 

ドンルイス一世橋ってどこにあるの?

 

ポルトガル北部の町、ポルトにあります。

ポルトの街の中心部の南側を流れるDouro川に架かるトラス橋です。

 

 

ドンルイス1世橋って何?

 

ドンルイス1世橋は全長約395mの巨大な鉄骨アーチ橋です。

この橋の珍しい点は、上と下に2つのデッキがあることです。レインボーブリッジのように2段目がトラスの中に内包しているのではなく、上下で80mほど高低差があります。下のデッキは、縦に延びる4つの鉄骨で上から吊っています。川の中央には橋桁がなく、両岸にある橋桁だけで支える構造です。

 

川の両側は台地となっていて、かなりの勾配差があります。2段のデッキのお陰で、川岸付近の人も、高い標高の土地の人も容易に渡ることができます。

 

……….

 

スペック

建設期間 1881~1886

上デッキの長さ 395.25m

下デッキの長さ 172m

幅 8m

高さ 85m

 

歴史

1881年、5つの設計案の中からThéophile Seyrigの設計が委員会により選ばれ、建設が開始されました。5年後の1886年に完成しました。

1944年、それまで有料道路でしたが、無料化されました。

1982年、ポルトガルの文化遺産Imóvelde InteressePúblico(公共の利益の財産)に指定されました。

2003年、道路であった橋の上部デッキ部分を、メトロ用の線路にするために、上部デッキの道路は閉鎖されました。

2005年、橋の上部デッキ部分は「メトロDライン」と歩行者のために開かれました。

 

 

Dom Luís I Bridge – wikipedia

 

この橋を設計したテオフィロ・セイリグ(Théophile Seyrig)は、エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟です。兄弟そろって設計士です。

兄弟で同じ職ってヒカキンとセイキンみたいですね。

 

上のWikipediaのリンクで建設中の写真を見る事が出来ます。建造の写真はダイナミックです。

ドンルイス1世橋の開通前は小さめのつり橋「Ponte Pênsil」がかかっていたようです。

 

 

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行ってみた

 

これがドンルイス2世橋

 

下デッキは自動車道と狭い歩道です。ここを歩いてみます。

 

半端ないっす

 

 

上に架かる鉄の曲線と、そこから伸びる直線。

曲線と直線の融合。

鉄と石。

影と光。

万物の2面性という真理を啓示するかのように。

 

 

 

 

 

 

手前に2本そびえたつ柱は、ドンルイス2世橋が完成する前のつり橋の支柱です。Ponte Pênsilという名前だそう。

 

ドンルイス1世橋に来たら、必ず下のデッキの道路から鉄骨を眺めてください。

 

 

夜のライトアップに照らし出されて魅力が浮き立ちます。

 

 

トラス橋は色々な場所があります。色々見ました。その中でも格が違います。My鉄橋ランキングで堂々1位です。

これほど曲線と直線とが完全に美しく融合した鉄橋が未だかつてあっただろうか。

 

直線と曲線はあたかも市民の礎となる実直さと見る人を虜にする優雅さを表しています。

 

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上部デッキへやってきました。トラス橋あるある話ですが、橋の上を渡ってるときは鉄骨が綺麗だとかよくわからないですね。

 

上部デッキからはポルトの美しい街並みを見る事が出来ます。

 

歩いているとトラムが結構近くを通ります。ここは2003年まで車道でしたが、2005年から新しく開業したトラム専用の線路になりました。

 

橋を見るとき、遠くから、横の川岸から、上のデッキからだけでなく

下部デッキへ行って見上げることを、お勧めします

 

 

行き方

 

ドンルイス1世橋へは、からメトロか電車を利用すると良いでしょう。

ポルトには2つの中央駅があります「カンパーニャ駅 Campanha」と「サンベント駅 São Bento」です。

 

リスボンから高速列車で来ると「カンパーニャ駅 Campanha」に到着します。ここは長距離列車用の駅で、街の西のはずれに位置します。

 

カンパーニャ駅から列車で、街の中心部にある「サンベント駅」へ行きます。電車は20分おきに出ています。歩いても2.5kmなので、電車賃もったいない人は余裕で歩けると思います。

 

「サンベント駅」です。

ここからドンルイス1世橋まで南へ向かって歩いて500mほどです。

 

 

サンベント駅からメトロのD線に乗るのも良いでしょう。メトロに乗りながらドンルイス橋を渡ることが出来ます。

Santo Ovidio方面行きに乗ってください。

 

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ポルトまで行く方法は、高速バスや、EUレールの人は鉄道、信仰の厚い人はサンティアゴデコンポステーラの道を歩くついでに来るなど、各自お好みで!色々できます。

ポルトガル国鉄のロゴが何となくJRと似てます。

 

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ドンルイス1世橋、

GoogleMapの評価が4.8を超えていることからも明らかなように、ポルトに来たら絶対見ておきたい橋です!

トリップアドバイザーの評価では、ポルトにある260の観光スポットで1位です。

美術館でも博物館でも教会でもなく「橋」が1位ってそれはそれでどうなんだよと突っ込みたくなりますが、それほど良いです。

 

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ユーラシア大陸最西端の国、ポルトガルを訪れると、東の端の国に住まう人としては「ここまできたか」と感動できます。

ちょっとマイナーですがポルトガル自体も良い感じの国なので是非いってみてください。

 

 

 

 

撮影日:2015.11.06

 

 

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