ブエノスアイレスは都市鉄道が発達している。
単にメトロや国鉄線があるだけでなく、LRT のような見た目の特徴的な電気鉄道がある。それはTrenes Argentinos の運営だが一風変わっている。
線路幅はアルゼンチンなのに1435mmだ。(一般的には1676mmで世界でもほぼ最大)
今回はそのラコスタ線に行ってきた。
Webサイト
Tren de la Costa -国家公式ページ
horarios tren de la costa→Horarios del Tren de la Costa 謎の古いホームページ
概要
- 全長 15.5 k m
- 駅数 11個
- 開業 1995年
- 事業者 2013年からTrenes Argentinos
- 車両 CAF
- 1435mm
wikiの写真にあるようにおしゃれな駅舎もあるのだが開業自体は新しい。
歴史
1995年以前から鉄道は存在した。
当初の路線は、1891年から1896年にかけて、ブエノスアイレス・ロサリオ鉄道(BA&R)の一部として建設され、ブエノスアイレスのベルグラーノ地区にあるコグラン交差点とティグレ港を結んでおり、「トレン・デル・バホ」として知られていました。線路は川に沿って敷かれ、既にブエノスアイレス北鉄道が運行していたティグレへの代替ルートとして機能していました。
この路線は、1908年に中央アルゼンティーナ鉄道がBA&Rを買収した際に吸収されました。1931年には電化され、1948年の国有化後、ヘネラル・ミトレ鉄道の一部となりました。1961年、アルトゥーロ・フロンディジ大統領率いるアルゼンチン政府は、輸送旅客数の減少と維持費の高騰を理由に、B・ミトレ・デルタ支線を閉鎖しました。[2]
1990年に路線再開の計画が策定され、1992年に鉄道が民営化されたため、トレン・デ・ラ・コスタ社(地元の実業家サンティアゴ・ソルダティが経営するソシエダ・コメルシアル・デル・プラタの一部)が設立され、サービスの営業権を引き継ぎました。
軌道は長期休止の後、復活のときに1676mm→1435mmに改軌したとのこと。
Juan Anchorena で撮影
起点のAv. Maipu 駅から終点の Delta駅まで乗り鉄をした。
次に、途中の撮影できるエリアにあ るJuan Anchorena へ戻り下車。

Juan Anchorena から南へ500mほどで撮影。
車両
One of the CAF-built とのことで CAFというスペインの会社のものだ。

2本目はイケメンが身を乗り出してくれた笑
時刻表
日中30分おき
ピークの朝夕でも20分おきと少ない
撮影地の安全性について

Juan Anchorena 駅は、海岸の公園の近くで非常に雰囲気が良い。市民の憩いの場となっている。
撮影地はそこからほんの500mしか離れてないのに、線路を挟んで反対が貧困エリアだ。
そこで長時間待つのは危険なため、列車のダイヤを見て、公園と撮影地を往復した。
安全な場所と危険なスラムの共存は、資本主義の失敗、南米らしい光景だ (棘言葉)
過去のツイート :
>あくまで一例だけどえげつない
貧困層はまず屋根瓦を使う金が無いから上から見ると色が白い
この航空写真のスクショは当撮影地だ。
以前の記事のロカ線でも危険度の紹介をした。
駅紹介
Av. Maipu

歩道橋に Tren De La Costa という文字が書かれている。左がラコスタ線方向で、右が国鉄ディーゼル列車の駅だ。
ラコスタ線も国鉄による運営だが、なぜか首都から離れた側だけ電化している。

フル点灯で入選する列車のエモカット
Bartolome Mirte 駅

今回紹介したラコスタ線は、ブエノスの中心に直接接続していない。国鉄線(Trenes Argentinos)のLínea Mitreで行く必要がある。
こちらは非電化だ。
駅名は Bartolome Mirteである。
おわりに
車両が特にかっこいいわけでもないが、チリでは1435mmはレアで面白いので、都市交通マニアは行ってみては如何だろうか。