【長良川揖斐川】謎の県道106号線が気になったので走破してみた。

どうも。

NSZ 代表取締役の山本です。

 

最近では、スマホでgoogleマップを見る機会が多くなりました。

そして地図を見ていると、

「この場所は何なんだ一体?」

と思う場所を見つけることが時々あると思います。

 

この道はなんだ一体

 

 

 

 

関連記事:飛行機からこの県道106号線が見えました!

http://syachikuai.com/2019/01/13/199/

 

 

1. 県道106号線とは

 

始点:三重県桑名市大字上之輪新田字馬捨場官1300の6 中堤入口交差点(国道1号交点)

終点:岐阜県海津市海津町油島 長良川大橋西交差点(岐阜県道23号北方多度線、岐阜県道125号佐屋多度線交点)

三重県道・岐阜県道106号桑名海津線 – wikipedia

三重県|道路:県管理道路一覧 

 

由緒ある東海道、国道1号から出発し、北端の長良川大橋西交差点までの全長約8.2kmの県道です。

その先は別の番号がふられた県道です。

起点から6.7km付近は、三重県と岐阜県の県境です。

 

この道路の極めてユニークなのは

終点の長良川大橋西交差点の手前150mの場所にある十字路1か所を除いて、他には
8.2kmにわたって1つも交差点が存在しません。

まさに孤独

始めたばかりのブロガー並に孤独です。

 

不気味な道だ。
というか使い道が限られそうな道路ですね。一体だれが使うんでしょう。走り屋?

 

 

……..

輪中集落 0m地帯、木曽川・長良川・揖斐川

こんな言葉を、中学くらいで強制的に暗記させられたのを覚えていらっしゃる方… いませんか?私はそうでした。

106号はまさに輪中地域の辺りを走っています。「そこを走ってる道なのかあ」くらいに思っていただければ。

 

 

 

 

2.県道106号線を走破してみた

全長8.2kmにわたっていかなる道路とも交わらない孤高の道路、三重県道106号線。

寝ても覚めても気になるので、走破するべく現地へひとっとびしました。

…名古屋に用事があるついでに行っただけです。

 

国道1号線、西側からアプローチします。

今回は愛知県民の友人に同乗してもらいました。

 

伊勢大橋を東へ進みます。

 

しばらくすると、目当ての青看が!!!

元の動画では「ここだよここォ!うひへw」って言っています。

何で自分の声ってねっちょりしたキモい声に聞こえるんですかね。

 

 

なんでトラス橋の真ん中をぶち抜いて道路を設置したんだ。

 

トラスの間に横穴がある鉄橋は生まれて初めて見ました。

これはこれで芸術的な気さえしてきます。

 

左折ですごい大回りする へったくそな運転を披露しつつ念願の三重県道106号に突入。

 

本当に左も右も川だ。

地図は嘘ではなかったんだ。嘘なわけはないけど。

伊能忠敬は嘘をつかない(ラノベタイトル風)

 

途中、近鉄の鉄橋があります。

 

左手には揖斐川、右手には長良川。

堤防上の道を延々走ります。

 

東名阪自動車道の鉄橋です。

この地点で県道106号線 全距離の30%ほど。

 

友人が妙な事を口走ります。

 

友「ここでたこ焼き屋やったら売れるかもな」

山「売れないだろ!!!!!!」

友「左も右も川しかない。店の一軒もない。競争相手が居ない。」

山「経済理論。」

 

経済学部出身の彼は知識を武器に、この道路の商業的優位性に気付いてしまった様子です。

どなたか事業に失敗しても痛くも痒くもない財力をお持ちの方、いらっしゃいましたら県道106号でどうかたこ焼き屋をやってください。

 

 

ところで、この堤防は、左岸なのでしょうか。右岸なのでしょうか。

海に向かって左手が左岸、海に向かって右手が右岸ということは、

揖斐川からすれば左岸、長良川とすれば右岸。

此岸にして彼岸…

実体にして虚無…

死者にして生者…

これぞ深淵の道

 

友「川関係ねえじゃん」

山「すみません」(厨二)

 

右手奥に木曽三川公園のタワーが見えます。

その名も水と緑の館・展望タワー

106号の旅も終わりに近づいています。

 

岐阜県海津市に入りました。

ここからは松林で緑豊かになります。「水と緑の館」が建つ場所にふさわしい感じです。

天橋立に雰囲気が似ていなくもないです。

 

「治水神社」を過ぎると

 

県道106号線内唯一の十字路があります。

ここで交差する県道220号線は、県道106号線と、唯一心を通わせることができる気の良い友人です。

 

ついに走破!

 

走破してなかった。

 

106号線の終点は県道23号と125号が交わる「長良川大橋西」の信号です。

ドラレコの証拠によると、そのたった100m手前の側道へと逃げていました。

私は側道に入ってしまいました。大変悔やまれます

~PEOPLE MAKE MISTAKES~

 

….

走破距離:8.2km (ほぼ走破)

走行時間:11:29:26~11:37:12 =7分46秒

 

この道路、誰か使うのだろうか。と疑問に思ってましたが

ドラレコの動画で数えたところ 62台すれちがっていました。交通量はあるようです。

乗用車 軽自動車 トラック バス 合計
39 16 7 0 62

 

 

3.木曽三川公園と展望台に行ってきた

「木曽三川公園?ああ、中学校の社会科見学で来たわw 何もないでしょw」

と名古屋民の友人氏は若干バカにしていましたが、

 

 

LOVE♡HEART

この公園には何よりも尊い人類愛の精神があります。私もその心をもって生きていこうと薄っぺらい決意を新たにします。

 

国営木曽三川公園 | 水と緑の館・展望タワー(木曽三川公園センター)

料金は620円です。

 

水と緑の館☆展望タワーは高さ65mの展望タワーです。

走ってきた県道がド真ん中に良く見えますね。

県道106号線が、川と川に挟まれた無人地帯を突っ切っている様子が良く分かります。

 

展望台から北を見ると、県道218号線 「薩摩カイコウズ街道」があります。

北海道みたいに直線でかっこいい道路ですね。ブガッティヴィロンも全開走行できそう。私のトッポは最高速度140kmです。

 

…….

 

残念ながら、三重県道106号線には、218号線のような愛称がありません。

私が愛称をつけるとしたら、

「三重☆たこやきロード」または

「深淵へと至る道」のどちらかにしようと思います。

 

 

 

あれから数か月後、私の三菱トッポは去りました。

 

 

本当に了

 

 

取材日:2018.01.05

これも読んでみませんか