トルキスタン サリアガシ 駅舎巡り ローカル列車の旅【カザフスタン鉄道】

 

※乗車日2022.08月11日

 

カザフスタンはВЛ80が大量に走っており、ソ連鉄ヲタにとっては最高だ。しかしそれ以外にも隠れた魅力がある。

100年前の渋い駅舎がカザフスタン南部に残っているのだ。帝政ロシア時代の駅舎だ。

 

カザフスタンローカル列車&駅舎巡りの旅

 

今回はカザフスタン南部のトルキスタンから、ウズベク国境のサリアガシへ行く列車の乗車した。

ЖД билеты без комиссии в Казахстане

 

トルキスタン→サリアガシは週5本の運行で興味本位で乗ってみたのだが、始発のトルキスタン駅とアリス駅が渋く、カザフでも最も古い駅だという。

途中からの電化区間ではVL80単行客レも登場するという、マニアックな路線であるが見どころは多い。

 

 

トルキスタン駅舎

 

まず始発駅のトルキスタンが渋い。

これ良すぎない?筆者は日本で駅巡りをしていた時期があり、北海道で6割から7割の駅舎を下車したのだが、

海外駅巡りの時代始まったのではないか。

 

内装

 

木造の天井からシャンデリアがぶら下がっている。壁はアジアっぽいテイストの模様になっている。

 

待合スペース兼切符売場。右の小さい窓口はローカル列車用の切符売場だ。

筆者はそこでサリアガシ行きの切符を買った。

 

 

駅移転

 

残念だが当駅は移転する予定になっている。

筆者訪問時、たしかに当駅は客の多さより駅舎が狭く感じた。トルキスタンの中央駅なので長距離旅客の利用が多いのだ。

移転時期については書かれておらず謎。

 

列車出発

トルキスタン→サリアガシ乗車する。

 

時刻表

2022年9月現在

  • 列車番号 6958Х ТУРКЕСТАН 6:05 → САРЫАГАШ 12:12
  • 列車番号 6957Х САРЫАГАШ 14:45 → ТУРКЕСТАН 20:43

トルキスタン→サリアガシ、サリアガシ→トルキスタン

 

運転日 月曜、木曜、金曜、土曜、日曜

週5本とは微妙な数だ。いっそ毎日にすればと言いたくなる。

 

出発時は夜が明けておらず大した写真にはならなかったので、後で撮ったサボの写真にする。

せっかく電子パネルがあるのに上から普通の行き先の板を被せている。

 

風景

 

風景は単調で、カザフスタンらしい何もない草原が続く。

サリアガシ→アリスは客はそこまで混んでいないが、すべてのプラツカルトブースに左右とも客が乗っているレベル。

 

 

アリス1駅 Арыс-1

 

渋い駅の2つ目はアリス1駅だ。こちらはサリアガシ駅よりも内装が奇麗である。なおアリス2駅は全然渋くない。

Arys-2

 

後述するが、アリス駅というか町自体が鉄道のために作られたのだ。

 

外観はトルキスタン駅とほぼ同じだ。大体左右対称で、屋根に棒が飛び出てるのは、ロンギヌスの槍が突き刺さってる感はある(近くで見た場合)

 

駅舎には ヴァグザーリ 1904 の文字がある。あとはカザフ語なのでよく分からない。

 

優しそうな駅員

 

女性駅員が居たので、この1904年というのは本当かと聞いたところ、

「アリス駅、トルキスタン駅、キズロダル駅はカザフスタンで最も古い駅舎。オレンブルク→タシケントのルートとして作られた」という

ニコライってニコライ2世?と僕がきいたら、あんまりよくわからないとの回答を得た。

ニコライが作った言うからニコライだろうと思い、以下ネットで調べた。

 

 

アリスは 1900 年にオレンブルク -タシケント鉄道の駅として設立されました。1901 年から 1904 年に建てられた鉄道駅の建物には、皇帝ニコライ 2 世のモノグラムが今も保存されています。

Wikipedia より

 

やっぱNikolai 2-Йか。(ロシア語の授業や参考書のどっかで絶対出てくる)

 

市の最大の企業は鉄道輸送企業です

とのことで、鉄道の街として生まれ、今も鉄道が最大の産業だそうだ。

 

Youtubeで探せばカザフ語で街の紹介みたいなのもある。スマホで何か見せてくれた

 

内装めっちゃ奇麗だ!!

再塗装したのか、トルキスタン駅よりもきれいだ。アリス駅はトルキスタンよりも利用者数は少なく汚れにくいのもあるだろう。

 

ポルトガルとか、結構きれいな駅は欧州で見た事あるけど、この模様はイスラム?とアジアが融合した感じで良いな。

これは中央アジアでも別格に奇麗な駅なのではないか。

 

 

アリス駅で機関車交換

 

トルキスタン→アリスの牽引をしたTE33A

 

アリス→サリアガシを担当するVL80S 1両客レだ。

ВЛ80 С 2368

ノヴォチェルカッスク 1980年製である。

長い貨物を牽引する6,440 KWのスペックがあるVl80だが、軽い客車を1両だけ引いている。

 

グルジアのVL10を思い出す。

 

世界最短1両ぽっきりのВЛ10 クタイシ ジョージア – Geek Travel Inc.

世界最短1両ぽっきりのВЛ10 クタイシ ジョージア

 

 

アリスを出発

 

アリス駅では客が一気に増え、体感1.5から2倍くらいになった。

 

カザフ人は対人距離があるのでいきなり話しかけてこなかったが、僕の通路を挟んで反対の席にすわっていたばぁさんが話しかけてきた。(彼女は始発駅から居た)

僕は日本人で旅行をしていると言った。アルマトイやヌルスルタンに行った話をしたら、彼女は、「私はヌルスルタンに行った事が無い」と言っていた。マジか。

 

 

サリアガシ到着

 

サリアガシからはウズベキスタンに向かった。

前回は国境まで一人1000テンゲだったが、今回は乗合する人が現れて、4人集まった。ひとり500テンゲであった。

 

このあとは5月28日に行った国境と全く同じ国境を利用した。

カザフスタンからウズベキスタン入国 陸路国境突破 2022

良ければ国境の様子も↑。

 

 

 

 

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