どうも。山本です。
前回はフィルムカメラのロックが外れないときの対処法でした。
今回はフィルムカメラの巻き戻しに失敗してフィルムを中でちぎってしまった時の対処法です。私は一度やらかして写真を無事現像させることができました。
結論から言うと「プロに任せる」ですが、店舗の設備の問題で、任せられる店と任せない方が良い店があるので、その判別方法をお伝えします。
自宅の暗室で銀塩につけて現像するような達人はこの記事を読まないと思うので、この記事は「初心者でミスった場合のイレギュラーな要望に答えてくれる店を探すポイント」が主題です。
感光させないで
当然と言えば当然ですが、感光させないことが最も重要です。
…..
ロックを外さずに回転レバーを無理やり回そうとすると、レバーが固くて回りません。
更に力を加えて回すと
ある瞬間からグルグル軽く回るようになります。
フィルムがカメラの中でちぎれたのです。
※この写真はあくまでイメージです。絶対に開けないでください。
左にあるフィルムケースだけがグルグル回っているのです。
慌てずにそのまま入れておきましょう。
開けてはいけません。開けたらせっかく撮った記憶がパーになります。
感光さえしていなければなんとかなります。
プロを探しに行きましょう。
DPE屋はもうほとんど無い
デジタルカメラが無かったころ、日本中どこの駅前でもDPE屋(即日フィルム現像のカメラ屋)があり、フィルムは「30分即現像」というのが当たり前でした。
しかし現在、フィルム現像需要は殆どありません。フィルム現像機は常に動かしていないと機械がダメになるので、フィルム現像に来るお客が数日に1度しか来なければ、現像サービスを辞めざるをえません。
DPE屋を営業していた店は「廃業」または「現像サービスの集約」に向かいました。
「廃業」はそのままの意味です。
「現像サービスの集約」というのは、チェーン店の写真屋の場合、本店の現像機だけ残し、支店にフィルムが持ち込まれたら本店へ輸送、本店で現像、現像した後支店に返送することです。少ない注文数を集約し、本店の機械だけを生き残らせます。
または、「FUJIFILMの一括工場」へ送ってそこで現像してもらう方法をとるお店もあります。
今回のようなケースでは、面と向かって状況を伝えることが重要なので、店舗経由で工場または集約店に配送するのはあまりおすすめしません。
というか送ろうとした場合どうやって送るんだ。
自分の手で、直接、店内現像取り扱いの店へ持っていきましょう。
特殊なケースなので、マニュアルにがんじがらめになっているチェーン店よりも、個人経営店の方がやってくれると思われます(あくまでイメージ。運よくバイトじゃない店員がいればキタムラでもやってくれるかもしれません。聞いてみてください。)
店内現像(DPE)をやっている店を探そう
とりあえず最寄りの地域で「フィルム現像店内仕上げ」をやっている店をググって探しましょう。
前章で説明した通り、店内の機械での現像でない店もあります。
工場へ送って数日後仕上がりの店もあります。今回のようなカメラ内でちぎれたという特殊な事例では、直接持って行ってすぐ現像できる店を探す必要があります。
店内仕上げかどうかまではネットに情報を載せていない場合もあるので、電話をして聞いてみてください。
その際、カメラ内でフィルムをちぎれてしまった旨も伝えて、やってくれるかどうか聞いてください。
店舗ではどんな感じで対処してくれるの
まず、感光しないよう暗室にカメラを持って行きます。
そこでフィルムをうまいこと取り出して汎用のフィルムケースにちぎれたフィルムを入れ、現像してくれます。
現像自体は600~700円です。
プリントすると、写真1枚ごとに32円くらいかかります。昔よりだいぶ値上がりしていますが、人情的にプリントも一緒にやった方が良いと思います。
どっちにしろプリントしないと撮った意味がないですから。
基本的に感光してなければ大丈夫ですが
一応「ダメかもよ?」と念押しされます。
フィルムのどこでちぎれたのかによってダメな可能性もあるので、その際は諦めてください。
私は埼玉県に住んでいるので、埼玉県桶川のひまわり堂本店」でやって頂きました。
ひまわり堂も全3店舗のチェーンですが、本店以外ではDPEをやっておらず、ここで一括して行っているとのこと。
以上です。まとめると、
DPE屋を探す→自分で持っていく→プロに任せる
でなんとかできます。思い出をあきらめないでください。救出は可能です。
無事写真が焼きあがると、いくらヘタクソな写真でも感動できます。デジタル撮りとは有り難さの度合いが違います。
フィルムで撮った写真を自分の目で確かめることは、デジカメやスマホ撮りで撮ったのをモニタで映すのよりも7兆倍は嬉しいのです。
さいごに
こんな目に合う人が少ない事を祈ります。
了