【廃空港】旧秋田空港の滑走路跡地の行き方

 

 

イントロダクション

 
どうも。山本です。

 

遺跡、廃墟、廃城。

地球上には人類が建造し、利用し、そして「廃止」した様々なものがあります。

人類文明が4000年前に始まってから、人々はあらゆるものを作り、あらゆるものを放棄しました。

 

人間は空を飛ぶために「空港」を世界中に建設しました。

空港は数百トンの鉄の塊を飛び立たせるための助走に十分な長さを備えた施設です。

 

「空を飛んで移動する」ことは、VRやオート-ヴァースに次いで人類における新しい技術です。

ライト兄弟がノースカロライナ州キティーホークで初飛行を達成したのは1903年。それからたった100年あまりの間に航空機の技術は発展しつづけました。

 

 

いくつかの空港は大型化した最新の飛行機に対応できず、古びて使い物にならなくなり廃墟の仲間入りをしました。

その一つが旧秋田空港だ。

 

 

旧秋田空港ってどこにあるの?

 

旧秋田空港は秋田県秋田市新屋町にあります。秋田市の中心部にある秋田駅から西へ7kmほどです。

 

・秋田空港の歴史

整理番号 MTO629X 1962/08/13(昭37) 由利本荘

 

旧秋田空港は1961年に開港しました。

開港1年後の旧秋田空港。国土地理院の航空写真です。開港当初は1200m × 30mの滑走路でした。

 

整理番号 CTO7523 撮影年月日 1976/05/09(昭51) 秋田

 

1969年、旧秋田空港の滑走路は1500m × 45mに拡張されました。

1枚目の航空写真と比較すると、北へ300m延長しているのがわかります。

右にある秋田運転免許センターも拡張されていますね。

 

整理番号 TO891X 撮影年月日 1989/09/24(平1) 秋田

 

日本海に面しており冬の横風が強かったことと、滑走路南側に大森山があり大型ジェット機の離着陸が難しいとの理由から、

1981年、旧秋田空港は廃止され、今の秋田空港へ移転しました。

航空写真は廃止から8年後のもので、県道65号線に既に潰されています。

 

今の秋田空港は、市の中心部から17kmほどの山中あります。

 

秋田空港 -Wikipedia

地図・空中写真閲覧サービス -国土地理院

 

………….

 

そして現在の跡地をgoogleMapで見てみると、

全然あるじゃん。

余裕で着陸出来そうな舗装路がむき出しになっています。何かの非常事態には普通に使えそうです。

コンエアーが来てもおかしくありません。おかしい。

 

こういう遺構物は妙に行きたくなります。

google mapの旧秋田空港の写真には何故かデコトラが横一列に並んだ写真が載っていて、廃空港でデコトラでゼロヨンでもしてるのだろうかと疑問がわいてきますが、

ともかく行ってみます!

 

 

旧秋田空港に行ってみた。

 

旧秋田空港跡へやってきました。

いきなり駐車場になっていてビビります。

もっと廃墟っぽくアスファルトの割れ目から雑草が生えまくっているのかと思っていましたが、予想が外れました。

 

 

場所はこの辺り。ターミナルに近い滑走路の辺りです。

 

サーカス会場になっていました。

移動式のサーカスがたまたま開催していたようです。日本の、それも秋田でサーカスを見る事になるとは。空港目当てなのでサーカス自体は鑑賞しないで周りだけ見ていきます。。

 

写真左の駐車場とサーカスのテントがある辺りが空港ターミナルがあった場所です。

ターミナルの建物跡は見つけられませんでした。

 

廃港から30年以上経過しているのに、路面が異常に綺麗です。

滑走路に特有の地面のラインがないことから、それなりに整備し直されているのかも。

 

 

 

続いて県道を挟んで北側の、長い方の滑走路を見てみます。

だだっ広い舗装があるだけです。

 

コンエアーが来そうなんて思っていましたが、実は2013年に空中写真を撮影するために飛んでいた小型セスナ機が、エンジントラブルでここに

本当に不時着したそうです。

 

サーカスがあった空港ターミナル側と比べると、こちらは草が生えていて遺構らしさがあります。

 

遠くに目を凝らすと

なんかあります。

 

近づいてみると、コーンが倒れていたり、倒れていなかったりしました。それも大量にあります。

県警の機動隊の練習場所として使っているようです。ここなら家もなくバイクの音も気にならなさそう。

 

地面の太いオレンジ色のラインはここが空港だったことを教えてくれます。

こういうのが欲しかったんですよ。

 

たくさんの風車が並んでいます。こんなポコポコ立ってるということは相当風力発電に向いているということ。日本海からの風がガンガン来ます。

地元の人に聞くとやはり「しょっちゅう欠航してた」そうです。

 

旧秋田空港が活躍していた頃はプロペラで機体も小さかったですし、そんなので冬型の気圧配置からの猛攻が来たら相当楽しい着陸だったかもしれません。

 

この地域は空港よりも風力発電の方が向いているかもですね。

 

……..

 

旧秋田空港は、サーカスに使われたり、県警の練習場所として利用されたり、

「だだっ広い」という彼自身の特性を最大限に活用し、廃止から30年以上経つ今も人々の役に立っているようです。

 

ただし、思ったより特に何もないので、期待しすぎないで行くとそこそこ面白いスポットとして楽しめるでしょう。

 

旧秋田空港への行き方

 

旧秋田空港へ行くことは難しくありません。

レンタカーがあれば、県道65号線と国道7号線の交差点「南浜」付近まで行ってください。

 

 

路線バスを利用する場合は、秋田駅から701系統「 川尻割山線」に乗車します。

料金は420円で、所要時間は32分です。1日30便もあるので本数の心配はありません。

秋田中央交通

 

体力があって移動を安く済ませたいのであれば、秋田駅の観光案内所にあるレンタサイクルを利用することが出来ます。

レンタサイクルはなんと無料です。

 

7kmあるのでそれなりの覚悟が必要です。

観光案内所 | 秋田観光コンベンション協会

 

 

 

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