【ロシア】シベリア鉄道 カップラーメンで暮らせる超快適列車【完全解説】

 

 

 

 

 

 

イントロダクション

 

ЭП2Кという2006年からЭП2К  2006年~2008年に製造された新しい電気機関車

 

どうも。NSZ山本です。

 

外国の列車の中で死ぬまでに一度は乗ってみたいもの上げられるものがあります。氷河急行や、ベルゲン急行、アムトラック、

そしてシベリア鉄道。

マニアだけに留まらずその名前は民間人にも知れ渡っています。

 

今回はそんなシベリア鉄道の実態を紹介します。

 

シベリア鉄道の中身は一体どうなっているのか?

旧ソ連だし汚いのか?

車両はボロいか?

3等車はどうか?

飯はどうするのか?

結論から言うと、

ごろごろしながらカップラーメン食って暮らせる。超快適列車だった。

シベリア鉄道は”乗車”ではなく”生活”です。

 

 

RZDとは

 

これはЭП1П という機関車で2007年から2010年に製造されました。

 

 

ロシアの鉄道はRZD、ロシア国鉄が運営しています。

https://en.m.wikipedia.org/wiki/Russian_Railways

 

ロシア国鉄は完全国有企業です。それは設備、旅客、貨物の全てにおいてです。

 

ロシア国鉄の保有資産、線路の総延長は85500kmです。

全線完乗してみやがれ(ジョーク)

 

それらはMoscow Railway – 8,800 km (managed from Moscow)や、
October Railway – 10,378 km (managed from St. Petersburg)などを始めとした

16の支社によって運営しています。

イメージ的には、モスクワ鉄道管理局、オクトバ鉄道管理局といった所でしょうか。

 

 

Revenue :$38.6 billion(2017)

Operating income:$3.47 billion(2017)

総収入は386億ドル

営業利益は34億ドルとがっつり黒字です。

 

 

雇用者数は74万人。

JR東日本、西日本、東海を合わせても従業員数が10万弱なので、いかに馬鹿でかい公的機関か分かります。

 

 

さらになんと

ロシア国外の鉄道も運行しています。

ロシア国鉄はジョージア国内の無承認国家、Abkhaziaの鉄道を2009年からリースして運行しています。

アルメニアは、国鉄をRZDに任せる取り決めを2008年にしているため、RZDはアルメニアの鉄道を運行しています。これは2008年から30年間行うことになっています。

 

 

シベリア鉄道

 

シベリア鉄道はMoscow, Yaroslavsky Rail Terminalから Vladivostok駅を結ぶ世界最長の鉄道です。

 

ЭП1 という1998年から製造された機関車。381両製造されていて頭数は多いです。

 

シベリア鉄道 -wikipedia

『シベリア鉄道(シベリアてつどう、露: Транссибирская магистраль)とは、ロシア国内南部を東西に横断する鉄道。全長は9,297kmで、世界一長い鉄道である』

 

 

シベリア鉄道/ロシア号

 

ウラジオストクからモスクワを運行する列車は2つあります。

その1つはロシア号です。列車番号 001M  «Россия»

名前付きの堂々のロシア花形列車。シベリア鉄道と名前を聞いたらまずロシア号を思い浮かべると思います。

 

ОАО “РЖД”

ロシア国鉄の公式webで長距離列車の路線検索ができます。

 

ロシア号は隔日で運行しています。ロシア号が走っていない日には毎日運転の099Eにがあります。

例えば、6/4を試しに検索すると、2本の列車が出ていることがわかります。

001M , 099э です。

 

翌日、6/5を検索すると099Эのみとなっています。

099Эはロシア号よりランクは落ちます。ロシア号は1等車をつないでいますが、099Эは2、3等のみ。

099Эは001Аロシア号より所要時間は15時間19分長いという冷静に考えたら地獄みたいな違いですが、そもそも7日という規模感なので些細で気にならない違いです。

近代化した鉄道が1分,2分の所要時間を争っているのは一体何だったのか。

 

//

RZD公式サイトでいろんな地域を検索すれば、腐るほど区間列車が出てくるので、試してみてください。楽しいです。

 

中国経由

 

Trans-Siberian Railway -wikipedia(en)

よくシベリア鉄道はウラジオストク発、北京発や中国発モンゴル経由があるぜという話を聞きます。

英語版によると「Trans Siberian Railway」はあくまでウラジオストク-モスクワの本線路線のみです。

 

中国経由は『Trans-Manchurian line』 -Chinese Eastern Railway

モンゴル経由は『Trans-Mongolian line』というそう。 -Trans-Mongolian Railway

 

さらにロシア語版を掘り下げてみると、”トランスモンゴリアライン”や”トランス満州ライン”という記載はなく、ロシアからすると中国は数多くある乗り入れ国家のひとつでしかない感覚のようです。

確かにRZDはモンゴル、中国だけでなく、カザフスタン、キルギス、モルドバ、ウズベキスタン、ベラルーシ、リトアニア、他もっといろいろな国に乗り入れているので、そんな物なんでしょう。

ロシア人は一々「湘南新宿ライン」みたいに乗り入れに名前を付けたりしないっぽいですね。

 

ちなみに列番では北京発モンゴル経由は3、4、満州経由は19、20だそうです。

 

….

 

もちろん今回は初乗車なので正統派のウラジオストク→モスクワの列車に乗りました。

私が乗車した11泊のです。本線と支線で分けています。

乗車は2017年2月末~3月。

本線での各乗車はこれ。

  • ウラジオストク-ハバロフスク: Sovetskaya Gavan行きの3等座席
  • ハバロフスク-スコボロジノ: (列番忘れた。3寝台に乗車。)
  • スコボロジノ-スルジャンカ(バイカル湖に一番近い駅です):007HA 3等寝台
  • スルジャンカ-モスクワ: 001MA ロシア号 3等寝台

 

シベリア鉄道(本線)以外で乗車したRZDの路線はこれ

  • スコボロジノ-トンモート(旅客でヤクーツクに一番近い) 2等寝台
  • モスクワ-ムルマンスク-(世界鉄道最北端) -St.peterburg 092AA , 015AA 3等寝台

です。

 

 

今回、山本はウラジオストク-モスクワ間のシベリア鉄道を含むРЖДを合計11泊ました。(何度か途中下車しています)

そこには宇宙一快適な究極の列車旅が待っていた。

(誇張ではない。まじで)

 

RZD:運行

 

 

1.遅延は無い

 

遅延が少ないことで有名なRZDですが、私が11日間乗った中で遅延は0でした。

あくまで11日間の話ですが。

本当に1分も遅れません。世界的に見ても珍しいと思います。DBでさえ最近よく遅れるし。

 

非常ボタンプッシュしすぎて遅延してる我が国より、正直ロシア国鉄の方が定時性に関しては優秀な気さえします。

 

踏切は踏切番が見張ってるので、無理矢理渡ろうとする不届き者も少ないでしょう。

大量の人間を使って運行しているまるで20世紀のような鉄道。これがロシア国鉄です。

まさに国鉄。まさに鉄道員。ぽっぽやだ。

 

 

車掌が1両に2人居る

 

信じられないかもしれませんが、1両に2人車掌が居ます。

東海道新幹線は16両に2人なので1両あたり0.125人

つまり東海道新幹線の16倍車掌が居ます。

 

列車によっては15両くらいつないでる時もあるので、30人は乗ってることになります。

本当にロシア国鉄は人間を使いまくっている。ほんと国鉄。

 

099eのように毎日運転の列車も多いです。そんなのが国中走りまくってます。どんだけ雇用してるんだRZD。

序盤にも紹介したとおり雇用者は78万人らしいので相模原市全員雇ってるくらいはあります。(相模原市の人口は72万人)

 

チケットの検札は走行中しません。全て駅停車時に各車両の入り口で行います。

 

RZDの長距離列車券は飛行機と同じ記名式です。

車掌は名簿を持ち、ドアの前に立っています。それが夜中の停車でも。

だから2人必要なのかもしれないです。

 

 

 

2.安い

 

運賃は特筆すべきものがあります。

2019年冬調べで、

3等車、最も安い上段の、トイレに近い場所ではなんと、

ウラジオストクからモスクワ9000kmが約7500ルーブル、約14000円で行けたようです。

 

6月の夏で調べると、最安14000ルーブル、27000円はします。

 

冬と夏で2倍は変わります。価格の変動は大きく、いわゆるイェルドマネジメントを採用しているよう。

 

とは言え

9297キロメートルを、夏季で27000円です。

キロメートルあたりに換算するとシベリア鉄道は

1キロメートルあたり2.9円。

 

 

サンライズ出雲は950kmを21710円

22円/km

ノビでも15230円でなので

16円/km

サンライズB寝台の7.58倍

ノビノビの5.5倍コスパが良いことになります。

 

まあそんな不毛な比較はさておき、

例えばウラジオストクからモスクワの飛行機、エアロフロートで往復$357、4万円弱というのが出ています。(2019.06)

飛行機で片道2万弱です。

 

あれ…アエロフロートの方が安い…

まあね、アエロフロート安いから。

 

とはいえシベリア鉄道自体、乗り通すなんてのは酔狂なマニア向けです。

ロシア国民は区間利用が普通です。途中途中の駅で乗り降りは頻繁です。

街の玄関口で利用しやすい場所に駅がありますし、未だに利用価値が高く、営業利益から見ても収益が上がっているのだと思います。

 

3.ロシア人めっちゃ使ってる

 

鉄道は安いので、ロシア国民は愛用しています。

ロシア国内のバス移動を扱ったこちらの記事ですが鉄道の優位性を認めています。

Traveling by bus through Russia (and how to buy tickets online)

 

ロシアで最も使われている交通手段は鉄道です。ロシアは世界一巨大な国であり、都市と都市の距離がとても長いからです。

 

列車は速くて、安全、快適、経済的です。国内旅行では飛行機より使われているとさえ言えます。

 

鉄道がない街もあるのでそこに行くにはバスが有用ですよ。

とのこと。

 

ロシアでは鉄道が圧倒的優位性を誇るようです。

鉄道と同じ区間にバスを走らせても仕方ないという認識でしょう。

隣のまともな都市まで数百キロ後半単位なので、バスなんかやったら運転手が過労で死ぬよね。

 

 

統計によると、

公共交通の旅客輸送のうち、38%が鉄道。39%がバス、20%が飛行機とのこと(2015)

wikipedia

 

貨物はトンキロメートル換算で

42.8%が鉄道と圧倒的です。

これには海上輸送が全く使えないことも原因ですが、それでもかなりのものです。

-ATカーニーの調査 pp.6

 

 

4.狂ったダイヤ:16時間のバカ停

 

各車両の車掌室近くには、その列車の時刻表が記されています。

以下はTOMMOT – Blagoveshchensk (Благовещенск)の列車内の時刻表。

左が到着時刻、中に停車時間、右も出発時刻が書いてあります。

ご覧いただけただろうか。

 

なんだよこれ。

16時間のバカ停ってありえんだろ。

 

私はこのバカ停を実際に体験しました。

トィンダという街は本当に只の街で日本で言えば埼玉県ふじみ野市くらい見どころが特に何も無い場所なんですが、とりあえず散策してショッピングモールを歩いたりしました。

トィンダ駅には有料シャワー室もあり体をさっぱりさせました。それも時間つぶしにはなりました。だが長い。

 

この理由はどうやら併結解放があるためらしい。

把握し切れてないんですが、結構朝起きたら知らん客車がくっついてたり、別の客車が消えてたりします。

もちろんこれは支線だからあるバカ停です。

本線の000A や999Eではこんな停車時間は流石にありません。

 

 

RZD:客車設備

 

 

ロシア国鉄の客車の中身はどんな感じでしょうか。

あちこち探検してみました。

 

1.寝台

 

ロシア人体格でもまずまず対応できるよう、ベッドは広いです。

ロシアの3等車は日本のハネよりは横幅は広い印象でした(ちゃんと測ってないですが…)

 

3等車はこちら。2段寝台で1ボックス4人です。

1段目と2段目の高さが結構あるので、日中2段目を折り畳むことなしに座席として使えるのが良いです。

上の方の3段目のようなクリーム色のプラスチックは、シーツや枕を置いたりしてます。

通路を挟んで、線路方向の寝台もあります。

真ん中のテーブルはガショーンガショーンってなって平らなベッドになります。

 

2等車だとドアがあり個室になります。

2等車は通路を挟んだベッドが無い分、ベッドが広いです。

個室化できるとはいえ、4人なので相席になります。自分が2等乗った時は最大でも自分+1おばあちゃんでしたが。

 

2.給湯器超かっこいい

 

各車両に1つずつ、紅茶やカップ麺のための給湯器があります。

 

後述しますが、ロシア人のユーザーはパンと紅茶と肉とジュースを買い込んで乗車してくることが多いです。

車内に給湯器があり、紅茶を飲むのにいつでも使えます。

また、カップめんを持ち込むことも多いです。

そんな時、役に立つのが給湯器。というか給湯器があるからこそそうしてお湯必要な食品を持ち込むんですけどね。

 

大活躍のポットたち。

そのポットは只者ではありません。

かっこええ。

なんだこのメタリックで配管むき出しな物体は。センスありすぎでしょ。

芸術か。

 

手前のボコボコになってる部分、長年使って錆たのを塗ったんですかね。かわいい。

 

給湯器の設計図(?)が客用の通路壁に堂々と掲載されています。

賢い人解読してくれ…

 

СХЕМА  ВОДОСНАБЖЕНИЯ とは Water Supplyという意味。

 

クリーム系もある。007HA の3等車で少し古めの車両です。渋い

 

 

3.食堂車は高い

食堂車は長距離列車にはほぼ必ずついてます。

ですがロシアにしては結構高い(2000円~3000円くらいした)ので、1回だけ利用し、やめときました。

食事と酒有りなので、3000円弱くらいは仕方ないと言えば仕方ないですが、自分ケチなので。

 

写真を見ても分かる通り大体空いてます。高いからね。

 

そうはいっても、日本でスシを体験することはほぼ不可能。地方中小私鉄のイベント列車、普通列車に無理矢理設置したテーブルで飯を食うくらいしかできないのを考えると、

ロシア国鉄の食堂車は絶対利用価値はあると思います。なにせ本物の食堂車ですから。

 

 

4.石炭ストーブは事実

 

『シベリア鉄道沿線は氷点下50℃にもなる極寒であるために、ロシア国内の列車だけでなく他国からの国際列車も耐寒の車両が使用され、石炭ストーブが備わっている。これは技術が遅れているわけではなく、電気によるエアコンや石油ストーブよりも信頼性が高いと考えられているからで、路線の大半を占める極寒の地において万一暖房装置が故障したら生死に関わるためである。』-wikipedia

 

極寒のロシアで暖房が停止したら客が死ぬ。だから最もプリミティブな暖房手段を使っている。

という噂があります。あれはマジです。

 

停車駅によっては運が良ければ石炭を積んでいるところを見れますよ。

例の15時間バカ停するトィンダ駅です。

石炭を荷台に積んだトヨタダイナがホームまで普通に乗り入れてきます。

 

5.めちゃ綺麗/清潔

 

車掌さんは駅でチケットを確認する以外にも重要な仕事があります。

掃除です。定期的に掃除しに来ます。

1日に1回は来るので、車内はめちゃ綺麗で快適です。

ロシア国鉄は車体外装には南欧のような落書きも見られません。

1日1回の掃除で車内は清潔。

世界的にも綺麗さのレベルは高水準です。

これはロシア号だけでなく、田舎の支線でも清潔に保たれています。

 

もちろん一人客が降りたらその人が使っていた枕カバーやシーツは回収。次の客には新しいシーツが配られます。

数日間かけて走る列車は途中駅でこうして使用済みの毛布を下ろしたり積んだりしています。

 

食料

 

1.ロシアのカップ麺

 

シベリア鉄道で最もメジャーな食糧は、パン。

そしてカップ麺でしょう。

極東アジア、シベリア地域だとこのハングルが書かれた「ドシュラク(?)」というカップ麺くらいしか選択肢がありません。

ラーメンなんですが四角い容器です。

フォークが入っているのでうまいこと使ってください。

 

西の方に行くと、他のカップ麺もあります。

バイカル湖近くのスルジャンカという街で買ったもの。SPARで買いました。

 

BIG BON MAX!(けっこううまい)

 

 

その他の食料

虚無ロシアっ子チョコレート。

ロシア人形に似た怖さがあります。

 

悪いプリングス

 

ロッテじゃないチョコパイ

 

小袋の絵の種類が豊富で凝っているのですが、

「いい女だぜ」ってやってるこの絵ほんと笑う。

 

 

イミテーションコーラ

売店で置いてある中では安かったので買ったけれども、元々そうなのか、売れ残りのせいなのか炭酸弱かった。

 

 

 

キオスク/物売り

 

買い込むの忘れてしまったという人、心配はありません。

ロシアではまだキオスクがバリ現役です。ホームに必ずあります。街のスーパーよりは高めですがね。

 

 

東寄りのシベリアや極東地域だと、列車の時間になるとホームに物売りが来ます。

主におばあちゃんがカートを押して売りに来ます。昔ながらですね。

https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%D0%A2%D1%80%D0%B0%D0%BD%D1%81%D1%81%D0%B8%D0%B1%D0%B8%D1%80%D1%81%D0%BA%D0%B0_%D0%B6%D0%B5%D0%BB%D0%B5%D0%B7%D0%BD%D0%B8%D1%86%D0%B0.JPG

↑写真撮り忘れてしまったんですが、wikiのこんな感じの物売りです。

 

ロシアのおばあちゃんが売ってるパンを買ってロシアを満喫できますよ。

でもモスクワ寄りの西の方だと物売りの人は居ないです。田舎だけに生き残ってるっぽいです。

 

 

2.出発五分前厳守

 

基本的に発車の5分前に客車に入ってください。

 

ロシア号は新しい客車で自動ドアです。

普通に締まります。

 

枝線によっては古い手動の客車があります。

 

一回ちょっとしたミスでギリギリで、列車が走り始めた時にダイブしたら本当にマジで怒られました。

普段は温厚な車掌もキレます。

停車時間の間に、調子に乗って街を歩き回り過ぎると痛い目に合うので、ここだけは時間に余裕を持ってください。まじで。

 

 

走ってる間何してるか

 

 

1.おしゃべりするしかない

 

楽しいです。

乗客は大体暇なので、暇なロシア人とおしゃべりできます。

今時スマホで遊ぶだろうと思いきや

それはできない

ロシア広すぎてそんな電波通じるの都市や町だけです。

走行中はほぼ圏外です。

だからみんな暇です。

ロシア語が分からなくても大丈夫。google翻訳のランゲージパックを入れておきましょう。

 

 

あと、コインを交換する謎の風習がありました。なぜかロシア人は日本のコインを欲しがる人が居ます。

海外旅行中に『コイン持ってない?』と聞かれることがありますが、私はRZDで4回、あとペルー人と飛行機の中で1回だけです。。

 

RZDでコイン交換した4人のうち一人は青年の車掌、一人は鉄道警察でした。

 

なので、外国じゃ使わないからえいやーと日本に全部置いて行かないでください。

10円玉や5円玉、1円玉とかを持っているとお話するときに役に立つかもしれません。

 

 

 

2.ゆっくりする。

 

ロシアは広いので、目的地まで結構な時間がかかります。

ゆっくり本を読む時間もあります。

 

朝も慌てて起きる必要はありません。11時まで寝てていいんです。

だって目的の駅は翌々日の朝なんだから。

 

1分1秒を無駄にしたとか有効に使ったとか、そんなことはどうでもいいと気づきます。この空間では。

窓の外はずっとこれです。

ただゆっくりこの景色だけが流れていき、

思い出したように街が現れます。

 

人間の究極の余裕。RZDにはある。

 

何を大げさなと思うかも知れません。でも1度乗ってみてください。

この時間の流れは他の国では決して味わえないでしょう。何日も同じ列車に乗るんですから。

 

 

しかし退屈ではありません。

停車時間が長い駅ではちょっと駅の外に出て写真を撮ってみたり。

ロシア人に延々3時間ぶっ通しで話しかけられることもあります。

普段慌てて食う飯をのんびり食べてみたり。

あんま読みたくないような小難しい本を持っていくのも良いでしょう。

 

気づけば終点です。

 

 

簡単にWEB予約できる

 

 

RZD、シベリア鉄道の長距離列車は、普通にWEB予約できます。

 

Russian Railways

ロシア国鉄の英語表示、左上の「passanger」というところをクリックすると検索画面が出ます。

 

 

今あなたのスマホやPCで普通にポチって普通にvisa、masterで払えます。

 

発券するとこんなpdfを出力できます。

 

 

ただし予約する時、個人情報の入力の部分に一部気を付けなければならない所があります。

(パスポートの種別を、passportではなくforeign documentを選択しなければならないなど)

注意点の詳細はこちらをご覧ください。

How to use the Russian Railways website www.rzd.ru

 

 

もちろん、ロシアに入国してから窓口で切符を買えば、紙の切符も発行してくれます。

 

めっちゃ光っとるやんけ

ウラジオストクではRZDロゴホログラム付きの切符を出してくれました。

 

Webチケットだと味気ないという人、切符好きな人は入国後出してもらった方が良いでしょう。

 

おわりに

 

どうでしたか。

RZDロシア国鉄、そしてシベリア鉄道の実態がなんとなくわかって頂けたでしょうか。

 

ロシア国鉄に乗ってみてわかったことは

  • 案外普通。旧東側諸国って感じはしない
  • 定時運転
  • 車掌がちゃんと仕事してる
  • 車内綺麗、清潔。
  • 治安良い(もの盗まれたりはしない)
  • 文明度は高い。
  • カップ麺。

ということです。

 

確かに英語はあまり通じません。

車掌で英語を知っている人はほぼ居ないです。

もし言語の壁、キリル文字読めない、ロシア語わかんない!という人、

大丈夫。Google translateがあるから大丈夫や。ランゲージパックDLしとけば大丈夫や。

Webチケットをネットで発券しておけばさらに安心です。

 

そして、夜行列車が日本で無いと嘆く方、時代はロシアです。

ロシアは広すぎてどう頑張っても距離的に日中に着くのが不可能なので、必然的に夜行列車になります。

というか長距離列車は100%スリーピングベッドが付いてます。

 

 

全世界遍く全ての列車に乗ったわけではないですが、あんま揺れない乗り心地、自由気ままな食生活を考えると、

世界で最も快適な列車の一つはRZDと言って過言ではないでしょう。

運賃を考えても安いです。

 

おいでよロシア。

 

でかい。

長い。

楽しい。

まじでいいぞ。

 

RZDは良いぞ。

RZDは良いぞ。

RZDは良いぞ。(洗脳)

 

 

 

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