バイカル湖 変な地形 行ってみた ロシア版天橋立

 

セルゲイ=ソ連スキーです。変な地形、気になることありませんか?

僕は変な地形があると行ってみたくなる人です。

 

 

バイカル湖北岸にこんな場所があります。なんだこれ。ロシアの天橋立か?ロシアの橋立か。

 

東に突き出た三角形、途切れて水を挟んで長い土地が見えます。

googlemapで見ると三角形部分の中間付近で道路が途切れています。しかし航空写真で見ると道路は三角形の東の頂点まで伸びています。さらに、航空写真で見ると細長い東西の土地にも道路らしきものは見えます。

三角形と細長い線の間は、湖で土地は繋がってないようです。航空写真には複雑な水流の痕跡が映っています。京都府北部の地形は全部つながっているのでその点は異なります。

土地は途切れていますが、水深が浅くてひょっとしたらジャブジャブ渡れる可能性が少しだけあります。あんまなさそうだけど。

 

今回バイカル湖北岸に行く機会があったのでこの地形に行ってみました。

 

Нижнеангарск

元々はバイカル北湖岸で主要都市のセベロバイカルスクに宿泊するつもりでしたがこの地形にアプローチしやすいようわざとニジニアンガルスクに宿泊。セベロバイカルスクとニジニアンガルスクは20km離れています。

ニジネアンガルスクは小さな村です。駅は小さく一応駅舎ですが客が入る待合所はありません。この建物内は駅長と構内の線路を管理する制御盤それを動かす職員だけです。のどか過ぎてドアが開け放ってありました。

ネリュングリ発の長距離列車で辿り着いたのですが、ここはあまりにも小さい駅で僕しか降りてませんでした。車掌は物珍しそうに友人がここに住んでいるのか?と聞いてきました。

 

宿泊はGostevoy Dom “Baykal’skiy Luchik”
Гостевой дом “Байкальский лучик” というドミトリーです。

宿に荷物を置きいざ出発。

まず三角形の南側の根本へ向かいます。ニジネアンガルスク駅から市内はローカルバスがあります。

 

三角南側根本のスタート地点には、共産みのあるレッドな記念碑があります。ここから歩き始めます。

築堤上の道を歩いていきます。車がまれに通過します。結構なスピードで来て粉塵をまき散らしていきます。

地図上では先端まで行くのはそう難しくないように見えます。しかしロシアの縮尺はバカげてるので先端まで3kmあります。写真のように終わりが見えません。今回は徒歩なのでかなり厳しいです。

 

たまに車が突っ走っていきますし、1台だけですが自転車が通って行くのを見ると、そもそも歩いていく所ではないんだろうなと思います。

 

湖岸を見ると、湖のすぐ横にも道があるのが見えます。築堤上の道よりもあちらの方が景色が良さそうなので湖岸の道へ移ります。

 

ビーチがあります。温かい短い夏の時期にはここに客が来ることでしょう。

この写真の向きと逆を見ると海の家らしき小屋があります。正確には湖の家と言えば良いでしょうか。湖水浴をする際の注意のような表示も見られます。

晴れていて景色は良いので気分は良く歩き続けます。

 

最初の記念碑の場所から約1.5km。googleの地図上で道が途切れている地点まで来ました。実際は道がこの先にも続いています。築堤上と湖岸の道路の両方とも突端まで途切れず続いていきます。

ここには鉄塔があります。

 

さらに歩き続けます。

 

牛が放牧されています。なぜか3頭だけ。牛って大勢放牧するイメージがあるので不思議ですが商業用でなく家庭用の牛なのでしょうか。

 

 

すると、湖岸に大きめのSUVが停まっています。

4人のガタイの良い男だったので、あんまり関わりたくないなと思いつつ私は遠目に見ている間に3人は車に乗り込んで行きます。残りの1人だけなぜか車内に入らず、車内の1人と話していて、なぜかその場で靴を脱ぎだしました。

彼は靴を脱ぐと後部座席に乗り、車は走り去っていきました。

なんで靴を脱いだのか、何の現場なのか何の集団なのか全く分かりませんが、細かい事は忘れることにします。

 

 

なんだかんだで日陰の無いピンカン照りの道を、40分以上歩いていて疲労と虚無の時間です。ロシアなので熱くはないのはありがたいです。

 

奥に天橋立部分が見えてきました。

ようやくか。

 

先端にある物

辿り着くと、突端にはいくつかの物体がありました。

 

記念碑

 

最も目立つのはバイカル湖北岸を示す記念碑です。

回りの欄干部分には、恋人のロックがあります。数はまばらで、ロシアの人口密度のようです。

 

船乗場

 

もはや使われていないと思われる船着場があります。ロシアの事なのでひょっとしたら使われている可能性はあります。現状、泥濘みが酷く、近付けませんでした。

 

アプローチはかなり厳しいです。木の板が渡してあるように見えます。実際渡してあるのですが、上に乗るとズブズブと泥に埋まっていきます。近づくのは困難でした。

 

対岸

 

対岸にはなんと家があります。

 

行く人は行くみたいですね。

200メートル程度なのでどうしても行きたい人で泳ぎが上手い人は行こうと思えば行けるでしょう。あの家が廃墟なのか否かは分かりません。

あるいはボートを持参すれば行くことはできます。私が居る間にボートを車で持ってきた2人組が湖に浮かべていました。あの陸地に行くためではないとは思いますが。

 

可能ならあちらも行ってみたかったのですが、既に夕刻16時30分で戻る必要がありますし、そもそも私は泳げないので諦めます。向こうの道路も歩いてみたいんですけどね。

バイカル湖で足がつく範囲でじゃぶじゃぶして遊んでから撤退しました。

 

釣り人

 

ここは釣りスポットのようで少ない人数が釣りをしていました。私がいる間に釣りをする人の車2台がやってきました。

 

LADA釣りおじいさん。

 

結論

 

突端スポット。

 

  • 記念碑がある
  • 釣りができる。
  • 陸地は繋がっていない。
  • ボートか何かあれば行ける。
  • 泳ぎが上手ければいける。(水深はあるので足は底に付かない。)

 

 

仮に細長い陸地まで渡れたとします。するとその細長い陸地にある道路は10kmは続きます。どんな道路か気になります。十中八九代わり映えのしない砂利道だとは思いますが、細長い陸地でキャンプとかしたらおもしろそうですね。

 

 

Visit Sep 9 2019

Bikal Lake  байкал

Nizhneangarsk Нижнеангарск Severobaykalsk Северобайкальск

 

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