リトアニア アウクシュタイティヤ狭軌鉄道 2022

 

リトアニア中部にナローゲージアがある。現在は観光鉄道として走っているが、そこではソ連製のTU2というレアな機関車が現役で使われているのだ!

EUのバリバリ先進国でソ連ナローに乗れる激お勧めナローだ!!

訪問: 2022年9月30~10月2日

 

Aukštaitija narrow gauge railway

 

名前はアウクシュタイティヤ ナローゲージ鉄道。リトアニア北東部のアウクシュタイティヤ地方(民族的な地方区分)の名前だ。

※地方名は行政区分とは異なる

 

鉄道は、PanevėžysからRubikiai を結ぶ。

68.4kmでかなり長い。

http://nerht.heritage-railways.com/lithuania.php

 

公式ホームページ

Aukštaitijos siaurasis geležinkelis – Siaurukas

 

ナローゲージ 路線図

 

  • Panevėžys : デポがある。リトアニア鉄道の横に併設。
  • Anykščiai : 中間の大きな駅。定期便はここから発車
  • Rubikiai: 終点の行き止まり式の駅。湖の近くにある。周囲にはレストラン1件のみ

Panevėžys ~Anykščiaiは基本的に団体予約の臨時列車のみが走る。(また、すべての臨時列車がPanevėžys ~Anykščiaiを走破する訳ではなく、途中の森の中のイベント会場で折り返すなど多い)

Anykščiai ~ Rubikiai は週末に定期便が走る。

そのため、全長68kmと長いナローであるが、全線乗りとおすのは難しい。筆者は臨時列車便乗で、Panevėžys~森の中のどこかと、定期便が走る区間の2区間を乗った。

 

時刻表(定期便)

 

定期便

5月初旬から10月末まで運行

Anykščiai – Rubikiai – Anykščiai

11.00 → 11:50  , 13:50 →1440

Reguliarūs reisai レギュラートリップ 予約不要

値段: 10ユーロ

 

この他に、定期便扱いではないが高確率でAnykščiaiからRubikiai方面へ1kmだけ往復走るものがAnykščiai発15時30分にある。(現地で確認)

冬場は定期便は無いわけではなく、冬の期間、クリスマスツリー列車も設定されているようで、予約を受け付けているとのことだ。

期間は12月3日~1月6日

 

アニキシャイから乗り鉄

 

10/1実施

 

定期便で1日乗り鉄をし終点のRubikiai まで行った。10kmを40分程度かけて走るのでかなり遅い。

秋で客が少ないためか客車1両であった。夏では長編成になるらしい。

 

終点のRubikiaiで2時間ほど折り返し時間がある。折り返しのための入替は、客がレストランへ去った後行うのだが、ぼくのあまりの鉄ヲタぶりをみた車掌や運転手が、入替作業をする間も乗せてくれた。

 

湖のほとりのレストランでは実質ツアーに含まれているようなもので、そこで飯を食べた。

多分何人かで来た方が話しながらビール飲んだりできて良いと思う。(孤独死)

折り返しは運転台に乗れた。(カザフ子供鉄道に続きTU2運転台 2回目)

 

撮り鉄

 

翌日10/2、撮り鉄した。

この辺りは良いバス停もないし、交通量が少ないしでヒッチもほぼ不可能なのでホテルからRubikiai方面へ5kmほど歩いていった。

オールドレンズ ZENIT 55mmで撮影。ソビエトレンズでソビエト車輛を撮れて僕が満足した。

秋のバルトは天気が最悪で、ほぼ光が無いのだが、この時は多少影が出るくらい一応光があって良かった。

 

冬場はスキー場となると思われるレジャー施設から撮影。

帰りの列車は、アニキシャイにむけて坂を下っていく

 

水かがみ。実質秩父鉄道。

このカットは、アニキシャイを15時ごろ発で、1kmほどを往復する列車だ。ネットには載ってないのだが午後に来た観光客を楽しませるためなのか。

 

出来れば晴れてる時に撮りたかったが今回は僕の徳が無いということで。

 

 

Panevėžys

 

日にちが戻るが、9/30(金曜日)にナロー起点のパネヴェジースでデポ見学と臨時列車乗車・撮影をした。

 

デポ見学

 

Panevėžysのデポに入れてもらった。頼めば車両基地の中を案内してもらえる。

屋内には修繕中の機関車や、やたら古めかしい器具がある。

屋外には、すでに引退した機関車や客車が大量にあり、ロシアナローマニアならそのばで気絶するほど嬉しいだろう。

廃車の写真は数が多いので省略

 

案内してくれた人は英語で話してくれた。

 

デポではバーニャ列車(サウナ列車)を製作中で、風呂職人?が丁度作業している所だった。黒い列車はTU6A

愉快な作業員が浴槽などを見せてくれた(写真の銀の煙突の下が露天風呂)

また、その辺に立っていた男は列車のツアーガイドで、当鉄道のパンフレットや、絵入りチョコをくれた。

 

団体列車

 

団体予約用の臨時列車についても結構走っている。Panevėžys発が多い。

 

車両基地見学している途中で、午後臨時列車が走るとの事で、便乗させてもらった。

TU7A牽引で客車は2両だった。

 

団体列車の代替の相場は700€くらいらしく(うろ覚えなので大体)、20人くらい集めないと結構高額になってしまう。

詳しい金額は、公式ページから、メールか電話で聞いてください。

 

おみやげとか

 

ラベルが優勝。味は苦みが多めだった気がする

アニキシャイ駅(10/1に行った方)は、駅舎ではおみやげを売っている。

ぜひともピーボを買っていただきたい。

僕はこのとき栓抜きがなくマイナスドライバーでこじ開けるスキルを身に着けた。

 

またアニキシャイ駅構内に鉄道博物館がある。

鉄道博物館では、手漕ぎレールカーの乗車体験(本来有料っぽいがなぜかタダで遊べた)や、2つの屋内展示場がある。

そちらも必見である。

 

おわりに

 

当ナローは起点での車庫見学、団臨飛び乗り、

定期列車での入替中に乗車、折り返し時は運転台乗車など、色々と親切にしてくれて、まったりしていてよかった。

謎のチャイニーズにこんな親切にしてくれるのは珍しいと思う。

 

余談だが、全体的にこのナローの職員、特にアニキシャイ側はロシア語を話せる人が多かったので、その分楽しめた気がする。

 

参考

Lithuania 

http://nerht.heritage-railways.com/lithuania.php

ТУ2 076

2002年の写真では黄色塗装だった

 

Maršrutų tvarkaraščiai

panevezysのローカルバス 見やすくは無い

 

日本語wikiのパネヴェージスにはTU2-139の写真があって笑う。

なお139号機は退役済みでデポで永眠している。笑っている場合ではなく貴重な写真だ。

パネヴェジース – Wikipedia

 

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