英語が通じない!とかいう国の評判を書くような人間は一体何なんだよ。あんたが合わせろ
どこどこ国では英語が全然通じない! と何かのブログで見ることがある。google検索サジェストでは例えば「国名 英語」が出てくる始末だ。他人が何を言おうが勝手だとは思うので別にいいんだけど、そういうのを見るたびに「まーた何を言っているんだこの人間」と思う。
「英語が全然通じない」とあたかもアホしかいないみたいに書くなんて、ひどい話である。
アゼルバイジャンはいい例だ。
「英語が通じなくて不便だった。」
「地元民が全然英語を話さない。」
そりゃあそうである。
英語がグローバル言語だと思いこんでる人ちょっとまてや
その1 他人の事言えんのか?
日本人も英語なんか喋れてねえだろ。
日本を見て欲しい。英語をろくに話せないような連中ばかりだ。海外旅行に行く側の日本人は大抵英語を話せるだろうがそれ以外の人を見渡してみればマジでThis is a penしかしゃべれない人間殆どだろう。外国に行って会う地元民は、確定で海外旅行に行くような人ではないんだから裏返して見れば英語が地元民に(日本人だろうがアゼルバイジャン人であろうが)通じないのは当たり前だ。
とはいえ日本では最近は改善されてはいる気がするのでこれは置いておくことにする。本題は次である。
その2 英語がグローバルな言語だとどうやって勘違いしたんだい
グローバルな言語は英語だけではない。意味わかんねえよ!って感じだが以下ですぐ理解できるはずだ。
その前に認めておくと確かに英語はグローバルな言語である。空港での放送やパイロットが使う言語は英語だ。
グローバルというとglobe →地球規模で使えるという感覚が完全に落とし穴だ。そんな都合のいいものはUSBくらいしかない。
そうである。
ソ連世界ではロシア語こそがグローバルな言語である。
アゼルバイジャン人だって全員ではないがちょっと賢い人ならロシア語を話す。英語を話す人が1としたら50倍以上の確率でロシア語を知っている。ジョージアだってそこらへんの売店のおばさんクラスでも多少ロシア語はわかる。アルメニアはまだ2日しか居ないが病院関係者は全員ロシア語が出来た! そして誰一人として英語はできない!
しかし考えてみればむしろ立派である。彼らは2カ国語を理解してるんだから日本語しかできない日本人よりよっぽど良い。
逆にロシア語が片言レベルでもわかればかなりスムーズに行く。高確率でしゃべる人がいるからである。
ソ連世界という範囲ではまじ、英語が通じませんでした! とかいうアホなレビューだかブログだか感想は勘弁してほしい。そんなもんはアルゼンチンに行ってコンセントが刺さらない!って言っている程ばかげている。
これはイランで実感したがアラビア語かせめてトルコ語が出来たらどんなに楽だったかと思う(一度、ペルシャ語かアラビア語か、アゼルバイジャン語かトルコ語どれかできひん?とイランで聞かれた。どうやら似ているらしい。)
追記:嘘です。
アゼルバイジャンとトルコ語はテュルク系で似ているそうですがアラビアとは関係ないです。
僕がゼネラルセレモウニ氏を悼む集会で乱入した時、単に僕に説明してくれた人が博識でトルコ語がわかったから、「トルコ語わからね?」と聞いてきたみたいです。他にはイランのケシム島で両替を迫ってきた青年がトルコ語だったので、ラテン文字を使う言語として案外イランでは人気なのかも。
https://twitter.com/yuhji40818/status/1225405113264508928
何処に行くかで汎用性の高い言語は変わるんじゃないの?
要はどこに行くかでグローバル(グローバルとは言っていない)な言語は変わるんじゃないの?
自分は渡航地域がかなり偏ってヨーロッパとソ連以外あんま知りませんーってレベルで世界中なんて知ったことではないんだがひとつ言えるのは現地で通じやすい言語はそれぞれ違うんだからそれに合わせたほうがいいんじゃないだろうか
ペルシャ世界においてはアラビア語が分かればかなり楽なんじゃないかなという場面には出くわした。
つーか 英語が通じない!って文句を垂れるのはいい加減にしろよ。その原理で言うと、向こうからしたら「アラビア語もできないアホ」とか「ロシア語できんアホ」って事になるぞ。彼らはそんな事一々思ってないと思うけど。
とにかくお宅の第二外国語を勝手に押し付ける名である。まあそういうしょーもない人が居てもいいと思うけど。究極的には自由なのでそれもそれで知ったことかとするのが正しいのかもしれない。僕も所詮すぐつっかかる心の狭いジャップである。
興味がある地域はどれか
全地球平等に興味があるなんてありえないんだから(どんな食べ物も好きですとか言う奴くらい嘘っぱちだろう)自分の好みに合わせてともかく通じる言語を習得したほうがいい気がする。
もちろん言語が出来ないから行かないと泳げるようになってから泳ぐレベルの話なので、とにかく行くのも必要だ。1泊2日首都に滞在してxカ国制覇したい!くらいなら全然英語だけでいいような気はする。長期滞在にはちょっといまいちである。
ロシア語の汎用性
アゼル、ジョージア、アルメニアは全然違う母語だけど(アゼルバイジャンはテュルク系で、後者2カ国は言語自体が世界遺産級だ。)第二言語でロシア語を勉強しているらしいから相当通じる。中央アジアも範囲に入るか。
日本語とかいう使い道のないしょうもない言語で暮らしているとこういうことは無いが、例えばロシア語だとスラブ語圏でかなり似てくる。
ウクライナ・ベラルーシ
ユーゴらへん→
クロアチア、BiH、セルビア、モンテネグロ
ブルガリア
この辺がスラブ語圏で似ているのでかなり助かる。細かい違いがあり同じだ!と言い切ってしまうのは各国に失礼なんだとは思うけど意思疎通のためには仕方ない。ごめんね。
アメリカ語
最後に一つまれにウェブサイトの右上に言語の選択肢があって、英語が「星条旗」になっているサイトを見たことがあるんだがそれはアメリカ語である。何の言語やねん。