どうもNSZ山本です。
登山靴は長く使っている間に踵や靴底が減ることは避けられません。たとえどんなに丁寧で優しい歩き方でも。
靴底が減ってしまったら、それは捨てて新しい靴を買うことも一つの手段です。
最近は品質のよい軽登山靴が10000円台と安価に売られています。
思い入れのある靴の場合、どうしても使い続けたいものです。
まだ見捨てたくない。
私の相棒の登山靴くんは大天井とか槍に行きました。海外20カ国以上を旅しました。
バイカル湖や黒竜江の凍結した水面上を一緒に歩きました。
コソボの安宿で夜日が沈み朝日が昇るのを一緒に見たのもこいつです。
思い出ごろごろです。
僕はお前を見捨てない。
見捨てられるわけ…. ないだろ。(人間牧場)
どこで受け付けてくれるの?
ネットで受け付ける登山靴修理専門店があります。
または登山専門ショップで買った登山靴ならそこで修理依頼をすることもできます。
私の場合は後者のネットで靴の修理を受け付けてくれるところを探しました。
値段はどれくらい?
まずはネット専門。
送料/消費税を含めて大体8500円から高くても15000円には収まりそうというのが結論です。
靴修理大好き工房
今回私が登山靴修理を依頼したところはこちらになります。
値段
- ソール交換:10500~12000円
- ラバーラウンド:3000円
- トゥガード交換:3000円
- 中板交換・ダシ縫い:3000円~
- 踵滑り取り付け:3000円~
- 革当て補修:1000円~
- 縫製修理:800円~
- D環・フック交換;1000円~
税抜き
靴のヘリが激しくなくて、中間ソール(皮の部分とソールの間にある層)まで削れていなければ10000円~12000円です。靴底の種類により値段は変わります。
中間ソールまで侵食していると中間ソールも交換の必要があるります。
中板交換が3000円なので、合計14000円になります。
細かい金具が壊れてしまった場合もOKです。
靴修理大好き工房さんは10000円以上で往復送料無料になります。登山靴修理の費用は必ず10000円行きます。
foot lights -フットライト
料金について – 岡山の靴修理なら足と靴の店 foot lights.(フットライト.)
登山靴の修理
- オールソール:7000円~
- オールソール ミッドソール交換:8000円~
- オールソール(PU再構築):13000円~
- ふち巻き交換:3500円
- ミッドソールミシン縫い:2000円
- 破れパッチ当て:1000円~
- すべり革補修:2500円~
税抜
PUとは合成革のこと。
フットライトさん。コスパ最強です。
値段を考えるとたぶんここに頼むのが一番いいです。
ただし送り賃は「お客様負担」とのこと。または店舗直接持ち込みもできます。
靴修理の直行便
こちらはオールソール交換で10000~14000円だそうです。
しかし凄い「ホームページ」だな。
…..
次に店舗です。
モンベル
モンベルでも修理は扱っています。ネットでは値段を公表していないようです。
このブログによるとソール交換は7020円です。
モンベルでは靴の状態を把握するため店に持ち込むか、カスタマーサービスまで送る必要があるとのこと。
ICI
登山靴技術研究所|Mt.石井スポ-ツ 公式サイト|登山・スキー・アウトドア用品専門店
「登山靴技術研究所」という名の凄そうな部門がありますが、公式Webで値段を公表していないようです。
以下のブログを見ると「登山靴技術研究所」はとりあえず凄そうです。(2回目)
好日山荘
あなたの靴は大丈夫? 靴の健康診断やってます。 | 登山用品・アウトドア用品の専門店 好日山荘
好日山荘の店舗に以前(4年前くらいですが)問い合わせたところ、登山靴の修理は各メーカーの専門の工場に送るとのこと。好日山荘での靴修理専門部門は無いと思われます。
見積もりもその工場で行うとのことで店舗経由で1回送ったのですが、その登山靴は「ボロすぎて出来ない」と言われました。
めんどかったので、その時はそのまま捨ててくれと言って捨ててもらいました。
メーカー的には多分買わせたかったでしょうかね。
…….
普通の革靴は?
登山靴以外ではなくサラリーマンがはく黒い革靴や婦人用の靴修理を行うお店も多くあります。
オールソール交換;10000円~15000円
ミスターミニットは全国約200店舗を展開しています。よく都心の駅前でサラリーマン向けの修理屋を見を見かけます。あれです。靴専門ではなく時計なども扱ってます。
街中の実店舗で頼めるのは気軽ですし普通の靴なら良いかもしれません。
日数は?
今回私が利用した靴修理大好き工房での実際に要した日数です。
「6週間は見ておいた方が良い」というのが結論です。
靴修理大好き工房
公式ホームページには「3~4週間前後」とのことですが、私がメールにて注文のやり取りをした内容では
「修理期間は5週間前後になります。」
と記載されていました。
実際そのくらいかかりました。
靴底の写真をフォーム送信したのが2/1、集荷が2/5、見積もり金額の最終確認等があり、実際の修理開始メールが2/12 (私が返信遅かったせいもある)
最後に自宅に靴が戻ってきたのは3/12でした。
2/1~3/12なので40日間です。
見積もりのやりとりや梱包発送の日数も含めると、全体で6週間程度は見ておく必要があります。
かなり減っててもやってもらえる
写真の通り結構減っていました。
皮部分に2mmほど既に食い込んでるように見えます。
本当ならもっと早く靴底張替えに出すべきでした。なんか面倒でまだ使えるだろうと先延ばしにしてしまいました。
「ひょっとして修理は断られるかな」と心配に思ったのですが、このレベルなら普通に受けてもらえました。
前章の繰り返しになりますが金具などの小物が壊れていても別料金ですが、修理をしてもらえるので心配する必要はありません。
靴修理大好き工房さんで実際に修理してもらった
公式ホームページにやり方は丁寧に書いてあります。
方法、手順は以下になります。
- ネットの見積もりフォームに入力。フォームに撮った靴の写真を添付する。
- 見積もり価格のメールが来る。
- (値段に満足なら)依頼する。
- メールで宅配引受の日時指定のURLが来るのでそこに飛んで入力。
- 登山靴とネットで印刷した「修理依頼書」を箱に詰めて宅配が来るのを待つ。
指定の日時に業者(佐川でした)が受け取りに来てくれます。
伝票を書く必要はありません。
靴修理工房さんの方で配送業者と提携していて、配送先の算段が事前についています
- 修理開始確認の最終確認メールが来るので了承の旨を返信して、やることは全て完了です。
修理完了
集荷から5週間後。
戻ってきた靴がこちら。
BEFORE AND AFTER
凄い差だ。
ビフォ エン アフタル
薄くなって弱くなったつま先の方の靴底が、実は反っていたことが画像の重ね合わせから判明しました。
だいぶ消耗してたんですね。
今時真っ直ぐな靴とは珍しい気もしますが、(最新の軽登山靴は結構アーチしてます。)
昔の靴だからかも。
愛しのマイ靴がこんな美しい姿になって、2019年史上最も嬉しい出来事のひとつです。
この靴のイカツさ。この存在感はあれば海外の安宿でもまず間違えて履いて行かれる事はありません。
チタン製ではないので銃には勝てませんが多少硬いものに足をぶつけても小指が痛くならないのが登山靴の良い所。この安心感。
「重い靴って疲れないの?」なんて聞かれますが。軽い靴とは全然違います。長時間歩いていると分厚くて重い登山靴の方が疲れないんです。
しっかりした造りの靴。
まじでいいぞ。
いいよね。
この靴でまたどこかにいこう。
……..
もしお気に入りの登山靴があって、どうしよう、捨てて買いなおそうかなと思っておられるなら、修理してみましょう!
私はお勧めです。
了。