どうもNSZ山本です。
旅行者にとって最も重要な選択は何でしょう。
行先?トラベルガイド?誰と行くか?
もちろん。
一方、グッズの中で、あなたの運命を左右するかもしれない…
バックパック
バックパックが旅行の明暗を握っていると言っても良く、全てとは言わずとも2割くらいは旅行の明暗を握っているのではないでしょうか。
デカすぎると邪魔だし、小さすぎると別の手提げが必要になるし。
リュックを買う時、一見機能性には関わらないしどうでも良さそうなファクターと思しきものがあります。色。
色が違ったって35Lが急に45Lになるわけではないし、通気性は同じ種類の別の色だからって変わるわけないし、チャックがマジックテープになるわけじゃないし
多くの人は無難な黒を選ぶと思います。
汚れは目立ちません。
どんな服を着て行っても合いやすく、リュックが浮くことは無いでしょう。
白
きめえ。
欠点:
- 明らかにおかしい。
- 服と合わせずらい。
- 汚れが目立つ。
- そもそも変。
これらの心理的なマイナスを克服さえすれば、享受できる素晴らしい利益が待っています。
利点:
- 空港で一発で分かる。
- ホステルでリュックが取り違えられない。
- 薄汚いから貧乏そうで盗まれない。(気がする)
白いリュック
これが白いリュックだ。
薄汚さ。
結局、この白い35L(だったはず)のコロンビアのバックパックで35カ国以上は行きました。これからも使い続けるつもりです。致命的な損傷が起きない限り。
何だかんだで1万円以上の買い物でした。丈夫だし特に不満はありません。
こんな色のバックパックは馬鹿げてると最初は自分でも思っていました。
何ケ国も使っている間にいくつかの利点に気が付きました。選択は賢明であったと。
空港で一発で分かる
これは本当です。
似たようなスーツケース。似たような黒いバックパック。
何百人も利用する長距離路線だとそれを見分けるのは大変です。
黒は多すぎて大変です。
見つけた頃には終了地点間際でもう一周という場合もあります。待つの嫌だよね。
目をこらし神経をつかって自分の物か、見分けなければならない気苦労と消費カロリー。
誰かがあなたのバックパックを取り違えるかもしれないし、逆にあなたが誰かのバックパックを取り違えて持って行ってしまうかもしれません。
被害者にも加害者にもなりえる状況。
これに対する答えは白だ。
白の圧倒的存在感に私たちは神経をすり減らすことなく見つけることが出来ます。青や赤のものも取り違える確率は低くなると思います。
ホステルでリュックが取り違えられない
空港と同じなんだけれども、ホステルに荷物を置いて街歩きをして、戻ってきたら取り違えられ消滅することは実際起きています。僕の友人はスイスでやられてました。かなりショックです。彼の場合は単に間違えられただけで、後日戻ってきたそうです。
しかしリュックを失った間、海外旅行保険で物損をカバーするのに連絡を取ったり、面倒が発生するでしょう。
最も厄介なのは精神的ダメージです。自分の大事な荷物が消えたら、PCとか折角買った土産とか、外付けHDDが消えたりしたらどうですか。もう旅行どころでは無くなります。
まじでショック死するかもしれねぇ。
これに対する答えは白だ。
目立ち過ぎて置き引き犯を牽制できる(気がする)
犯罪は海外旅行にとって常に懸念事項です。あなたは犯罪者に会いたくありません。犯罪者はあなたの持ち物を欲しがっています。
白はめったにない色なので目立ちます。
あなたが置き引き犯ならどうするでしょう。
持っていっても目立たない物を盗んだ方が良い気がしませんか。黒いリュックなんて誰でも持ってるし、誰が持っててもおかしくないし盗むには最高です。
素知らぬ顔で歩いて行けます。
これに対する答えは白だ。
例えば、先述したホステルで取り間違えられた友人。彼の場合は単純に間違われただけですが、故意に盗んでいく奴もいるかもしれません。
白いバックパックは目立ち過ぎて抑止力になるかもしれません。
ホステルフロント「白いきたねえバックパックの変なアジア人がチェックアウトして荷物置いてったな」
その変なアジア人以外が持って出ていったら怪しすぎます。
電車の網棚でもその白いリュックを持ってきた変なアジア人以外が荷物を取るのは、目立ち過ぎて躊躇われるでしょう。
夜行列車の薄暗いオレンジに包まれた中でさえ、その白さはあまりに光を反射しすぎます。
反射率は黒の対極です。
ただし、これには南米の何が何でも強奪していく系のガッツある窃盗犯には通用しません。でも力づくで盗んでいく犯人なんて、もうどんな色でも対応できないので対象外とします。
薄汚いから貧乏そうで盗まれない(気がする)
白は汚れが目立つので必然的に薄汚くなります。
薄汚い貧乏くさい金を持ってなさそうなみじめなバックパッカーを演出することが出来ます!
これは現在の僕と僕のバックパックの状態です。
服のダサさ、シワの多さも相まってあまり金がなさそうに見えます。まあ国によってはこの服が綺麗な方なんだが。
ただしいかにも弱っちいアジア人なので、先述した南米に居る強奪系の人にとって良くないかもしれません。
帰国後丁寧に水洗いしたのでこれでもまだ綺麗です。
帰国直後なんてまじで黒ずんでいました。
白は全ての解答になりうる。
欠点と戦う
白は旅行に付き纏う面倒やリスクの打開策となる反面、欠点のせいで浸透していません。
街を見ればわかります。観光地で白いバックパックを持っている人は居ますか?事実が全てを物語っています。欠点が大きすぎると。
本当にそうでしょうか?はじめにで上げた欠点を順番に倒していきます。
そんな色は明らかにおかしい。
→インドでも行って気分を切り替えてきたらいいんじゃないですか(僕はインド行ったことないけど)
服と合わせずらい。
→クリーム色っぽいズボンをはくと案外合います。まじで。
汚れが目立つ。
→それこそが狙いだ。
ある欠点は気のせいに。
ある欠点は周りのアイテムが合わせることで。
ある欠点は利点に化けました。
もはや欠点は存在しなくなりました。
さらに、
iPhoneと色が近いので、ひょっとしたら白いリュックはUXデザインかもしれない。(こじつけ)
ASCII.jp:10代は型落ちでもiPhone「ブランド」が大好き! ただしエアドロップ痴漢には注意|親なら知っておきたい人気スマホアプリの裏側と安全設定
白いiPhone → UX → 女子高生に人気 →白いリュックは80%女子高生に人気ということになります。そう、あなたも人気者に(ねえよ)
このように暗黙の利点があります(ねえよ)
白い鳩は平和の象徴なので、白いバックパックもまた平和の象徴かも知れない。(こじつけ)
またもや暗黙の利点があります(ねえよ)
白いリュックとの出会い(回想)
そもそも別に僕は白が好きってわけではないです。
Colombiaのショップに行って、黒、赤、白が並んでいました。
白は厳密にはクリーム色です。
3つの中でどれを選びますか。
まあまず白は除外するでしょう。
ありえねえし。
が。
僕はここでビビっときたんだ。
ビビっときたんだよ。
俺はお前を除外しねえ。
他に言いようがなくて、アホな選択じゃないかとも60%くらい思った。
生きていればそういう事もある。
さあ
白いバックパックを買いますか?
買いづれぇよなぁ…
完
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素材:ありがとうございます
https://www.silhouette-illust.com/illust/28349
https://www.silhouette-illust.com/illust/23329