【郵便局】開局数 廃止数の推移の歴史をグラフ化した

 

 

イントロダクション

 

郵便局巡りを趣味としている人にとっては開局情報は重要なものです。

廃止の知らせが見つかれば、ルート検索高速料金検索をして向かわなくてはなりません。

 

開局情報は個別的、断片的な情報を与えてくれます。

 

しかし

毎年何件が廃止、一時閉鎖、再開、開局されているのか?

歴史的に見て廃止は増えているのか、減っているのか?

 

数をまとめたものは公開されていません。

それら計量的・時系列的な情報は謎に包まれています。

 

今回独自研究として、開局情報を自前の解析マクロを利用してグラフ化しまとめてみました。

 

グラフから、いくつかの傾向を見つけることが出来ます。傾向のひとつには2012年の郵政民営化を境とするものです。あるいは自然災害の影響もあるでしょう。

以下のグラフは、現実の郵便局の変動を理解する助けになるでしょう。

 

 

解析方法

 

データはこちらから取得しています。

開局情報(開局・一時閉鎖等) – 日本郵便

 

 

 

集計にはMicrosoft Office Excelを使用しました。

office製品と言えば「見た目がダサい。MSゴシック。おっさんが使ってる」というイメージがあります。

 

ただ集計するだけでは楽しくありません。兎に角かっこよくすればモチベが上がります。

 

オフィスの負のイメージを払拭するための闘いが始まりました。

 

ビジュアル系オフィス=エクセルの真価を見よ。

 

 

マトリックス。

 

あるいは海外ドラマのビッグデータから何か傾向を捜査してる場面を彷彿とさせるます。

我ながら出来栄えに笑いました。

 

こんな感じで機械に自動で集計させてます。

 

当記事はあくまで個人研究です。何度か確認した上でマクロ組んでるので間違ってるはずはありませんが、何らかの誤りによる損害は補償しません。

使用アルゴリズムは一番最後に貼り付けたので見てください。

 

アルゴリズムを試してみたい方は、データ自体は開局情報の方で取得してください。

 

 

 

2012~2019年の推移表

全体

 

全て開局廃止一時閉鎖再開改称移転合計
2007001571528
2008441101308136392
2009327820324223533
2010226813614166388
2011219812118134374
201211567671597262
2013413898818131343
2014637777020142352
20151339994327152373
20167341086322160394
201711391066217116351
20181147134801979370
20191232531255
合計652351081107520615534215

 

うーん。

表だとやはり分かりませんね。

推移グラフの章で詳しく書くので、そちらをご覧ください。

 

普通郵便局(特定局)

 

普通局開局廃止一時閉鎖再開改称移転合計
20070001146
2008213174458
20090222134968
2010123284965
20111117421261134
20121765155488
201341015111154105
2014620861676132
20151314121125122197
2016714191617120193
20179513181686147
20189546361356165
201912813924
合計54831521521577841382

 

 

 

簡易郵便局

 

簡易開局廃止一時閉鎖再開改称移転合計
2007001560122
200803107129192332
2009207620111174464
201010651346117323
2011108179572238
2012006162042165
2013017477476232
20140146964365215
20150258732029173
20160198947540200
20172349344130204
20182428642623201
2019002440331
合計8138927921427642800

 

分室

 

分室開局廃止一時閉鎖再開改称移転合計
20070000000
20082000002
20091000001
20100000000
20110000112
20120800019
20130200316
20140300115
20150000213
20160100001
20170000000
20180022004
20190000000
合計314227533

 

 

推移グラフ

 

全体

 

民営化前の2011年までは廃止(黒)も開局(赤)も殆どありませんでした。2012年からいきなり増加しています。民営化で営利傾向になったので、儲からない過疎地は潰して新興住宅地や人口密集地に開局しているようです。

 

2013年を境に、一時閉鎖が再開よりも増えました。一時閉鎖でそのまま終了パターンが増えたようです。

 

 

普通局(特定局)

 

 

民営化前の2011年までは廃止は殆どあり得ませんでした。

2012年以降、廃止(黒)が一気に増えました。2017年には廃止が落ち着いてきて、開局(赤)の方が若干多くなりました。

 

2011年に再開(ピンク)が急増しているのは地震の影響と思われます。2011年の開局情報を見ると志津川、野蒜、雄勝、石巻、鵜住居などの地名が見かけられます。

 

全体的に見ると比較的変化が穏やかです。

 

 

簡易郵便局

 

2012年の郵政民営化まではほとんど無かった廃止(黒)が、2012年以降一気に増加しています。

2014までは一時閉鎖(青)より再開(ピンク)が多かった時期がありますが、2014年以降は一貫して一時閉鎖が再開の2倍です。

一時閉鎖=再開+廃止 がニアリーイコールしているので、一時閉鎖後そのまま廃止という流れが増えたようです。 

 

全体的に見て流動が激しいです。簡易局は個人経営ですので局長が体調を崩したりするとすぐ一時閉鎖したりします。

一時閉鎖(青)と再会(ピンク)、移転(黄色)が多い傾向です。

 

 

分室

分室はもともと少ないですが、郵政民営化の2012年にいきなり8件も消滅しました。

大清算です。

 

 

種別ごと比較グラフ

 

開局

 

民営化以降、やはり普通局の開局が増えました。2018年では「イオン板橋SC内郵便局」「ジ・アウトレット広島内郵便局」「イオンモール苫小牧内郵便局」などの

チャラい感じの名前の局が次々と出来ています。

イオンの買い物ついでに郵便局に寄るという需要が増えたということでしょう。イオンの集客力つよつよ。

 

 

廃止

 

簡易局の廃止がマッハ。

普通局の廃止は、2014~2016年で目立っていますが、2017年以降は落ち着いた様子。

 

 

一時閉鎖

 

簡易局はコンスタントに一時閉鎖が多いです。

 

2018年は普通局が40局も一時閉鎖しています。

これは広島県の豪雨によるものです。2018年7月9日の1日間で32件の普通郵便局が閉鎖しました。

 

 

再開

 

再開の数は、簡易局で特に減少しています。2015年以降は常に50件以下です。

一方、一時閉鎖のグラフでは簡易局はコンスタントに80件前後をキープしています。一時閉鎖後に再開しないでフェードアウトするパターンが多いと思われます。

 

 

 

改称

 

改称は普通郵便局で頻繁に改称が行われているようです。

 

 

移転

 

2015年以降は普通局の移転が増えています。

最近では昔ながらの雰囲気の郵便局が消えてコンビニみたいなのが増えていますね。建物の更新期ということでしょう。

 

 

 

使用アルゴリズム

 

VBAです。

 

人に見せるために作ったわけじゃないので、変数名が不可解ですが大体これで行けます。

A行に開局情報の年月日、B行に局名が入れてください。

シートはSheet1を使ってください。

 

行、列の項目名とかは雰囲気で入れてください(雑)

 


 

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