セルゲイ=ソ連スキーです。
今回はとんでもない安宿を紹介します。
世界の愛すべき安宿たち。僕が愛用する安宿たち。
ドミトリーではもっと安い場所はありました。自分が宿泊した中で最安は400円のメキシコです。
今回は個室。
個室で1泊600円まで安いのは初めてです。
BookingComとの価格の乖離
名前はГорные Ключиというホテル。
Горные Ключи(Nesvoyëvka)– 2019年 最新料金
BookingComだと900pと書いてあります。僕は個室で1泊1500円なら割と安いなあ。そう思って予約しました。
実際に行って宿泊したところ350pでした。つまり1泊700円です。意味わからんです。
安すぎる。
どうやら、900Pは無断キャンセル時に引き落とされる金らしいです。でも宿泊代金より3倍近く高額は妙な話です。宿の支配人がBookigComで登録した内容をちゃんと覚えていないという可能性はあります。
厳密には単一のホテルではなく、
集合住宅の1階の一部分の部屋をホテル(モーテル?)として転用しているものです。
場所
場所はここ。パルチザンスクという町の近くで、ラゾーヴィという村です。
アクセスビリティの悪さはピカイチです。
ここなら本物のロシアの田舎町を味わうことができるでしょう。
チェックイン
外観はこんな感じ。
とんでもない安宿なのは良いのですが。
最大のデメリットはチェックインするのが困難なことかもしれません。本気でホテルをやってるのではなく、アパートの余った何部屋かをホテルとして使おうという形です。一般的なホテルのようにフロントがあってしっかり人が待ち構えていることはありません。
というかほぼ居ません。
アドミニストレーターがフロントに居ない前提で営業しているようです。フロントに電話番号が貼ってあります。これに電話をかけて呼び出すしかありません。
MTCのSIMを買っている方は問題ないでしょう。
SIMが無くても、親切な近くの住人や、親切なこの建物の住人が、あなたを助けてくれるでしょう。
時間にルーズ。
宿支配人はともかく時間にルーズです。5~10分でくると言ったら30分以上経過しようやく来ました笑
チェックアウト時に、早朝に出かけたい人は事前に申告しておかないと、正面玄関鍵が締まっており絶望するかもしれないです。
設備
部屋
なんと3台のベッドがある広々とした部屋でした。これで350pです。
ベッドは幅が狭く、下手すると収容所のベッドみたいですが、細かいことはまあいいでしょう。
寝心地は悪くありません。
シャワー、トイレ
シャワーとトイレは共用です。シャワーはちゃんと短時間でお湯がでました。
部屋内に水道はありました。手を洗うくらいは部屋内で可能です。
衝撃的な便所がありました。やっぱ収容所か何かか?
他にちゃんとしたトイレもありますので安心してください。
普通のトイレを使ったけど、今考えたらこっち使った方が面白かったですね。
設備は全体としては不潔ではないですし、お湯が出ないとかトイレがボットンだとかいう悲劇もありません。そもそも集合住宅の一部なので、そこに住んでいる人たちと同レベルの生活はできます。
値段を考えると良い設備と思います。
廃墟
このホテルの特筆すべき点は廃墟が併設していることでしょう。
値段もさることながら、色々なことに関してこの宿は意味不明です。
ただ使っていない建物が放置されているだけだと思いますが、何の建物だったのでしょうね。
物干しとして有効活用しています。
ひょっとしたらとても大きな屋根付きの物干し台なのかもしれませんね(んなわけあるかい)
2階に上がることはできます。しかし注意が必要です。
厨房があったのでしょうか。
2階には最も怪しい場所があります。
この絵が何を表しているのか、僕には断言できません。
ほんとこのアパートなんなんだよ。
こういう絵って、一部が剥がれてくるのが特に不気味ですよね。
廃墟と一緒に寝られるホテル。実にお得で嬉しいサービスです。このサービスを提供してくれる場所はめったにないでしょう。
周辺
廃墟
市庁舎の裏手に、火災でダメージを受けた後放置された廃墟があります。私は決して入っていませんが、おすすめです。ええ決して。
湖
湖があります。Ozero Tekhnicheskoye оз. Техническое という名前です。
結構キレイです。暑い時期なら泳げます。
僕は旅行に海パンを持っていくので、泳ぎました。
エモい感じの発電所
良い感じで煙を吐く火力発電所があります。
断言はしませんけども石炭でしょう。町全体が古い感じで良いです。
市の日
8月25日
私が行った時は奇跡的に年に一回の「市の日」で、中心の広場で祭りをやっていました。
День Города デン・ゴラダといいます。
市の日といいますがラゾーヴィはほぼ村です。それでも多くの人が集まります。
行き方
ハバロフスクからの列車の場合パルチザンスク Partizansk Партизанск で普通列車に乗り換えます。エレクトリーチカです。
ラゾーヴィ駅まで普通列車行って、あとは2.5km歩きます。
2.5kmも歩きたくないなという人は、実は Лозовый ラゾーヴィ駅から大通りにでると、バスが通る道路に出るので、そこからバスに乗ってしまうのもありです。
このバスに乗ると、ラゾーヴィの中心地に直接いけます。
102K系統です。
おわりに
メリット
- 安い
- 看板があり見つけるのは簡単
- 湖があるので泳げる
- エモい感じの火力発電所がある。たぶん石炭
- 廃墟併設の宿(ステータス)
デメリット
- 田舎すぎて行きづらい。
- WiFiが有料(?)私は使っていないですが、BookingComでは有料でWifiが使えるらしい。
- 街にほぼ見どころがない
ウラジオストックでは狭い共用ドミトリーで最安450p程度です。それと比べると、個室でここまで安いのは衝撃なレベルだと思います。
交通的にはかなり到達しにくいですが、ビザの観点からすれば沿海州ですから電子ビザで入境できます。
俗世から離れて呆然としたい人にはお勧めできます。
湖ではのんびり泳いだりもできるので、くだらない社会から離れてリラックスできるでしょう。
本当にこのレベルの田舎に行くとギャグです。一生に一回ぜひ行ってみてください。
雲の影響で恐ろしい感じに撮影できました。
絶海の孤島でコナンが閉じ込められるとか、あるいはスーパーナチュラルで出てくるやばい屋敷みたいです。
Partizansk Партизанск
Russia Primorsky Karai